Record China 2023年2月14日(火) 7時0分
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米国への密入国を試みる中国人が激増している。2022年10-12月には、逮捕者が前年同期比で8倍超に達したという。今年(23年)も同じ傾向が続き、最終的には22年を大幅に上回るとみられている。
海外在住中国人向け情報サイトの文学城は11日、米国への密入国を試みる中国人が激増していると紹介する記事を掲載した。2022年10-12月には逮捕者が前年同期比で8倍超に達したという。
21年10-12月に米国南部国境で密入国を試みて検挙された中国人は229人だったが、22年同期には1862人と8倍以上になった。22年には12月だけで、前年同月の64人の15倍近くに達する931人が検挙された。検挙される中国人が増え始めたのは21年2月で、今年(23年)もその傾向が続いており、最終的には22年を大幅に上回るとみられている。
今年の場合には2月8日までに、少なくとも中国人15人が密入国を試みて逮捕され、米国国土安全保障省がテキサス州のメキシコ国境地帯のリオ・グランド・バレーに設けた施設に抑留されている。逮捕された中国人は20代から50代にかけての成人で、うち3人はスネーク・ヘッド(蛇頭)と呼ばれる組織に導かれて密入国したが、2月になってテキサス州内で逮捕された。蛇頭に対しては、1人当たり3万5000ドル(約460万円)を支払っていた。
米国国家安全保障省の関係者によると、中国人の無許可移民は、帰国後に迫害を受けることを示す十分な証拠を示さない限り、米国国内で逮捕されれば「迅速な追放」の対象になり、本国に強制送還される。亡命希望者は米国内で移民裁判所に判断を求めることができるが、事前に保証書に署名し、法廷関連の書類を受け取った後に、指定された日に出廷して尋問に対応しなければならない。
国家安全保障省は、違法入国者の中に中国のスパイが存在する可能性に対する警戒を強め、南部国境の安全保障を強化する考えだ。中国からの偵察目的と疑われる気球が米国領空に入ったことで、米国政府は警戒をさらに強めた。
米国の南部国境は不法入国の脅威にさらされている。22年通年では25万1000人が密入国を試みた。国籍は17カ国に及ぶ。23年には1月だけで15万人に達したという。(翻訳・編集/如月隼人)
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