2023年2月20日、韓国・JTBCは「韓国人が感じる暮らしの満足度は、経済協力開発機構（OECD）加盟国の中でも最下位圏だということが分かった」と伝えた。

韓国統計庁が20日に公表した22年版「国民の暮らしの質」報告書によると、19～21年に韓国で集計された主観的な暮らしの満足度は10点満点中5．9点で、OECD加盟38カ国では36位だった。OECD平均（6．7点）、隣国の日本（6．0点）も下回ったという。

21年の満足度は6．3点で、前年（6．0点）より小幅に上昇した。ただ、低所得層は相対的に満足度が低く、世帯所得が月100万ウォン（約10万円）未満の世帯は5．5点、100万ウォン以上200万ウォン未満の世帯も6．0点と、全体の平均を下回っている。

また、21年の人口10万人当たりの自殺者数（自殺死亡率）は26．0人で、前年より0．3人増えた。児童虐待被害経験率は10万人当たり502．2人だった。前年の401．6人から急増し、01年以降、最高値となっている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「どんなにあがいても貧富の格差は広がるし、政府は金のあるやつの味方だし、希望なんて全くない」「未来が不安だからな。今後、暮らし向きがよくなるとも思えないし」「政治家たちのせいで国はこんな有りさまなのに、暮らしに満足できると思う？」「犯罪者、金持ちには暮らしやすい国、一般国民は暮らしにくい国。それなのに先進国だと騒いでいる政府」「韓国は決して先進国ではない。暮らしにくい中進国、不正腐敗がひどい政治水準後進国」「他人と比べ、他人のことを気にして、自分のためじゃなく人に見せるために生きているのに、幸せだったらおかしいよ」「なぜいい車に乗りたい、旅行したい、高級スマホも欲しい、いいマンションに住みたい？。自分は車もマンションも持ってないし最低賃金で働いてるけど節約してるし、今に満足していて幸せだよ」などの声が寄せられている。（翻訳・編集/麻江）