Record China 2014年7月12日(土) 6時30分
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9日、英科学誌ネイチャーは今月2日、理化学研究所の小保方晴子・研究ユニットリーダーのSTAP細胞論文を撤回したことを発表し、日本や世界中の科学界に大きな衝撃を与えた。写真は日本の関連報道。
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2014年7月9日、英科学誌ネイチャーは今月2日、理化学研究所の小保方晴子・研究ユニットリーダーのSTAP細胞論文を撤回したことを発表し、日本や世界中の科学界に大きな衝撃を与えた。事態の進展に伴い、人々は小保方氏が主張する新しい万能細胞「STAP細胞」が実在するかどうかではなく、「リケジョの女神」として持ち上げられた小保方氏の動静に注目するようになった。そしてこれらの報道によって、日本の研究所における気風や人材育成、成果発表などの体制上の数多くの問題が露呈された。新華網が伝えた。
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小保方氏の不正事件は、日本学術界の肩書きに頼る傾向を露呈させた。日本のメディアによると、小保方氏のSTAP論文に署名していた共同執筆者の中で、論文の原文を読んでいなかった有名科学者が何人もいることが明らかになった。まさしく名ばかりの共同執筆者である。小保方氏が現時点で在職している理化学研究所は日本の最も重要な先端科学研究組織の1つだ。同研究所で仕事をしたことのある海外の学者がこれ以前にも、同研究機関の論文の「名義貸し」現象について批判したことがある。
いったい、小保方氏はどのようにして博士号を取得したのだろうか。日本中で巻き起こっている小保方氏の過去に対する追跡調査によると、博士論文は冒頭部分が米国立衛生研究所(NIH)サイトの文章とほぼ同じだったが、参考文献が記されていない。また、実験の結果の写真のうち2枚の写真が同企業の公式サイトの説明に酷似している。
小保方氏に博士の学位を与えた早稲田大学は、一体なぜこのような論文を合格させたのだろうか。不正疑惑発覚後の調査の結果、早稲田大学に提出された他の博士論文にもコピペが発覚し、問題視されている。小保方氏の指導教官や、審査を務めた教授の実験室の学生の論文にも大量のコピペが発覚した。
日本の学者によると、日本学術界はあまりに論文発表数や掲載誌の知名度、論文引用回数などの指標を重視しすぎているという。これらは研究者の出世の主な指標にもなっており、学術の腐敗を招きやすくするだけでなく、研究所機関の研究項目の重複や無意味な研究の推進、意識的に研究過程を複雑化するなどの行為を起こしやすくする。
小保方氏の不正疑惑は決して特別なケースではない。2005年、韓国ソウル大の教授が胚性幹細胞(ES細胞)の捏造(ねつぞう)問題を起こし科学界に大きな衝撃を与えた。この2つの不正・捏造事件は経緯だけでなく、露呈した問題までもが非常に似通っていることから、他国に与えた警告としての意義は非常に大きい。いかに再発を防ぎ、科学界の名誉を汚さないようにするかは、各国にとっても長年かけて解決すべき大きな課題だ。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/武藤)
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