Record China 2023年3月2日(木) 11時0分
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ボスニア・ヘルツェゴビナで行われた「2023アイスホッケー世界選手権 ディビジョン3 B組」の香港対イランの試合で中国国歌が間違って流されるハプニングがあった。
中国メディアの観察者網によると、香港男子チームは2月28日の試合でイラン男子チームに勝利。試合後に本来は香港チームの国歌として中国国歌の「義勇軍進行曲」が流れるはずだったが「香港に栄光あれ(願榮光歸香港)」が流されたという。選手らは「停止」を求めて手でT字を作るジェスチャーをし、その後、「義勇軍進行曲」が流された。主催者側は謝罪した。
「香港に栄光あれ」は2019年の香港での逃亡犯条例改正案をめぐるデモをきっかけに制作された楽曲で、デモ参加者らの間で非公式の国歌のような位置づけにされている一方、香港当局や中国当局などは香港独立をあおるなどとして批判している。
国歌をめぐっては、昨年11月に韓国で行われた7人制ラグビー「2022アジアラグビーセブンズシリーズ」の香港対韓国の試合でも同様の出来事が起こっており、香港オリンピック委員会は11月22日に発表したガイドラインで「選手らには、国歌の放送や国旗の掲揚にミスがあった場合、T字のジェスチャーで主催者側に反対の意思を示し、活動の一時停止と即時の訂正を求めること」と規定していた。
香港政府の報道官は1日、「試合の映像を見ると、香港チームの選手は香港オリンピック委員会が発行したガイドラインに従ってただちに抗議し、主催者側に訂正するよう促した」として香港チームの選手たちの行動を肯定した上で、「香港政府は事態を重く見ており、香港オリンピック委員会にさらなる調査を要請した。これには、関連するスポーツ総会がガイドラインに従っているかどうか、つまり大会主催者に使用される国歌が正しいものであるかを再確認することが含まれる」と強調した。(翻訳・編集/刀禰)
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