人民網日本語版 2023年3月3日(金) 12時30分
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中国船舶集団傘下の広船国際が、英P&Oフェリーズ社向けに建造した世界初の大容量電池ハイブリッド両頭豪華カーフェリーの出港式が2月28日、行われた。
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「ガソリンと電気のハイブリッド、4バッテリールームによる推進、双方向航行」。中国船舶集団傘下の広船国際が、英P&Oフェリーズ社向けに建造した世界初の大容量電池ハイブリッド両頭豪華カーフェリー(定員1500人、車道3658メートル)の出港式が2月28日、行われた。同船は今後、イギリス海峡で運営され、主に英ドーバー港と仏カレー港の間を往復する。
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■ガソリンと電気のハイブリッド、ゼロエミッションを実現
同船は現在完成している世界初の大容量電池ハイブリッド動力推進両頭船で、4つのバッテリールームがあり、計1160個の大容量電池が搭載されている。船内の電池容量は8.8MWhにのぼり、150台の電気自動車の電池容量に相当する。電池の充電モードは2種類ある。一つは埠頭の電源による充電で、船舶が埠頭に停泊し旅客と貨物を積載する際に充電を行う。もう一つは船内の発電機による充電で、そして船舶が航行中に余った電力を船内の大容量蓄電池に回収できる。蓄エネシステムはさらに船舶航行中に電力供給システムのエネルギー効率のピークカットを行い、電力供給システムを終始高効率の作業範囲内に保つことで、エネルギー効率の最大化を実現する。ガソリン発電推進モードと電池推進モードはワンタッチで切替可能。特に船舶が港に出入りし作業する際、または近海を航行する際に完全に電池推進モードを採用することで、汚染物質のゼロエミッションを実現し、港と都市への大気汚染を最小限に抑えることができる。
■船首・船尾が双方向に航行、港の出入りの際にUターンする必要ない
この巨大な豪華カーフェリーの船首と船尾はほぼ同じ形に見える。現場の技術者によると、この設計により同船は唯一無二の操縦性能を持ち、その場で360度回転できる。同船の船首と船尾に操縦室が1つずつあり、操縦室内の設備もまったく同じだ。船員はこの2つの操縦室で操縦できる。
大型カーフェリーにこのような両頭設計を採用するのも世界初。
■高度な自動化、無人機関室の要求を満たす
広船国際の陳灝サブチーフエンジニアは、「同船は高度に自動化されており、各機能をほぼ自動制御できる。全船のアラームポイントと各種制御ポイントは1万2000余りもに達する。船舶の航行中に機関室を無人化にしても、機関室内の状況を手に取るように把握できる」と説明した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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