日本の美しい有田焼の小物の意外な用途が、台湾のネット上で話題になっている。台湾メディアの聯合新聞網が5日付で伝えた。

記事によると、フェイスブックのあるコミュニティーでアカウント名「林怡君」さんが「精巧でとてもきれいな有田焼」の写真を投稿。ネットユーザーらに用途は何かを予想させた。写真にはやや丸みを帯びた六角形の陶器の小物が写っており、さまざまなデザインのものがある。「林怡君」さんは「大きさは小さな湯飲みくらい」と説明した。

この投稿に、ネットユーザーからは「刮痧 （かっさ。皮膚をこする療法）の道具」「箸置き」「頭皮マッサージ器」「（キャップ型の）ゴキブリ駆除剤みたい」「溝があるから灰皿かな？」などの予想が出たが、正解は「抗菌排水口カバー」だった。

洗面所などの排水口に置くことで目に鮮やかで高級感が演出できるほか、雑菌の繁殖を抑える抗菌加工が施されているため清潔を保てるという。なお、汚れを分解するものではないため定期的な洗浄等は必要とのことだ。

これを知ったネットユーザーからは「初めて見た。豆知識が増えたよ」「うわ、美学をとても重視しているね」「うちも洗面所に一つある。他の柄も買いたいんだよなあ」「こんなにも細かいところの美を重視するのはおそらく日本人だけだろうね」「排水口がきれいなところなんてないでしょ。つまり、どこの家庭にも一つは必要ってことだ」といったコメントが寄せられたと記事は伝えている。（翻訳・編集/北田）