女優の橋本愛（27）の「トランス女性」発言が中国のSNS上でも注目を集めている。

橋本は先日、体と心の性自認が異なる「トランスジェンダー」が入浴施設や公共のトイレを使用する際のことについて、「体の性に合わせて区分する方がベター」との考えを示し、「もしかしたらLGBTQ＋の方々にとっては我慢を強いられるような気持ちになるかもしれない」と気遣いながらも、「女性として、相手がどんな心の性であっても、会話してコミュニケーションを取れるわけでもない公共の施設で、体が男性の方に入って来られたらとても警戒してしまうし、それだけで恐怖心を抱いてしまう。そんな態度を取ることで（相手を）傷つけたくもない」と発信した。

すると、これについて一部から「トランスジェンダーに対する差別だ」などと批判の声が上がり、これを受け橋本は「トランスジェンダー差別について、昨晩からたくさんたくさん調べました」とした上で、「もう二度と、考えの至らないまま発言をしてしまわないために、何よりこの世界に生きる誰かをこれ以上傷つけてしまわないために、今私が約束することは、今後必ずアップデートし続け、学び続け、そして行動し続けるということです。本当に、心から、ごめんなさい。本当にごめんなさい」などと謝罪。ネットユーザーからは「橋本さんは間違っていない」「謝罪する必要はない」などと擁護する声も出ている。

この件は、近年LGBTQ＋への関心が高まっている中国でも注目を集めており、騒動を伝える中国版ツイッター・微博（ウェイボー）の投稿には多数の反響が寄せられている。

ネットユーザーから寄せられたコメントでは「体の性別に合わせるべきじゃないのか？」「私も彼女と同じで体の性に合わせるのがいいと思う」「トランスジェンダーの人か、それを装った悪いやつなのかをどうやって判断すればいいのか」「トランスジェンダーも大変かもしれないが、大多数の女性の不安にも思いをめぐらせてほしい」「やっぱり手術などで体の特徴を自認する性に合わせるまでは、体の性に合わせるしかない。口だけで『私は女性』という男は、女性にとってはとても危険」「トイレは特に生理的な違いで分けているのだから、体の違いで分けるのが正しい」「一口にLGBTQ＋といってもさまざま。こういう状況ではやはり、生まれ持った体の性を尊重するのがベターなのではないかと思う」といったものに多くの共感が集まっている。

一方で、「私も体は男、心は女で、かわいいスカートをはくのが好き。でも、そういう格好で男子トイレに行く時の刺さるような視線だったり、『あなたは男性なの？女性なの？』と聞かれたりすることが本当につらい。外でトイレを利用する時はなるべく多目的トイレを使っている」という声にも一定の賛同が集まっており、中には「これはもうトランスジェンダー専用のトイレなり施設をつくるしかないのでは？」との意見も出ている。（翻訳・編集/北田）