anomado 2023年3月8日(水) 19時30分
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中国で政策上の理由によりお蔵入りとなっているドラマ「錦衣夜行」とその続編にあたる「錦衣飛竜」の「情報ネットワーク伝播権(公衆送信権)」がこのほど裁判所の競売にかけられたが、入札がなく流札となった。
中国メディアの澎湃新聞などによると、中国で政策上の理由によりお蔵入りとなっているドラマ「錦衣夜行」とその続編にあたる「錦衣飛竜」の「情報ネットワーク伝播権(公衆送信権)」がこのほど裁判所の競売にかけられたが、入札がなく流札となった。
両作品は、上海劇芯文化創意、楽視網信息技術(北京)、貴州電視文化伝媒の3社が共同制作したもの。上海劇芯文化と楽視網の間で締結された契約によると、楽視網は当該作品の独占的な情報ネットワーク伝播権を有しているが、債務不履行があったという。
北京市朝陽区人民法院は6日、淘宝(タオバオ)の司法競売プラットフォームで、両作品の情報ネットワーク伝播権の競売を開始した。評価額4020万元(約7億9400万円)、提示した価格は2814万元(約5億5600万円)で、7日午前10時までに入札がなく流札となった。
両作品は、小説「錦衣夜行」を2シーズンに分けてドラマ化したもので各30話。中国の人気俳優チャン・ハン(張翰)と韓流女優のパク・ミニョンが主役を演じた。2015年のクランクイン当時、投資総額1億元(当時のレートで約19億円)のドラマとして話題となった。
両作品は15年12月に当局から発行許可が下りたが、政策上の理由により放送・配信されていない。
お蔵入りとなった理由をめぐっては、高高度防衛ミサイル「THAAD」の韓国配備に対する中国の経済報復措置「限韓令(韓流禁止令)」をその一つとして挙げる報道もあった。(翻訳・編集/柳川)
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