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中国系バレリーナがカナダで大きな足跡、現在も社会に貢献中―本人が経緯や心情を披露

中国新聞社    2023年3月12日(日) 23時10分

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中国系カナダ人のチャンホン・ゴー(呉振紅、写真)さんは、カナダで大きな足跡を残したバレリーナであり、現在も芸術を通じて同国に貢献しつづけている。そんなゴーさんが、自らのバレエ歴やバレエ観を披露した。

1949年に成立した中華人民共和国では、早い時期からバレエの発展に力が入れられた。その背景にはまず、国家建設の全てに渡って社会主義の「大先輩国」であり、バレエが盛んなソ連のやり方を導入したことがあった。中国当局がソ連と同様に、大衆のための芸術を重視したことも、バレエ関連事業に力を入れた大きな要因だった。

社会主義政策の一環として勃興した中国のバレエだが、改革開放が始まると西側国家で大きな足跡を残す中国系のバレエの踊り手も出現するようになった。中国系カナダ人のチャンホン・ゴー(呉振紅)さんも、その一人だ。ゴーさんは両親ともに成功したバレエの踊り手というバレエ一家に生まれた。幼い頃に両親と共にカナダに移住し19歳の時にカナダ国立バレエ団に入団して成功を収めた。ゴーさんはこのほど、中国メディアである中国新聞社の取材に応じて、自らのバレエ歴やバレエ観を披露した。以下はゴーさんの言葉に若干の説明内容を追加するなどで再構成したものだ。

骨身を惜しまない努力が絶対必要、天分の花が咲くかも

カナダ国立バレエ団では、事務を担当する人がある時、必要があって古い資料を調べたところ、私が中国系として、この団で初めてプリンシパル(主役の演じ手。所属する団体の顔と言える存在)になったことが分かったと教えてくれた。それまでは考えていなかったが、もっと多くの中国系の踊り手がこの団や、世界の他の舞台に登場することを願うようになった。

バレエはとても難しい。よいスタイルも必要だが、音楽感覚や体の柔らかさ、理解力、舞台での表現力、観客とのコミュニケーション力なども必要だ。毎日を練習に費やす必要がある。私自身の条件について言えば、体はさほど柔らかくない。だから、絶えず練習することで自分自身の壁を突破していくしかない。

バレエは単に体が動けばよいのではなく、与えられた役を自分自身の表現を通じて、どのように具体化していくかを考えねばならない。そのためには考え抜くことが必要だ。「レジェンド」とされる踊り手の演技を研究して、今度は自分の理解に基づいて表現する必要もある。

踊り手として成長するために、まず第一に必要なのは骨身を惜しまず努力を続けることだ。私の場合には家族の存在も大きかった。家族が「バレエの仕事とは何か」を熟知しているので、「コツ」を教えてくれたり、長期的な計画を立てる手助けをしてくれた。

バレエの世界で、一定の水準と立場に達したら、もう一歩、先に進みたくなる。それができるかどうかには、やはり天分が関わってくる。努力することは当然で、先生は生徒が進歩するよう手伝ってくれる。しかし天分の要素だけは、他人からいただくことができない。


中国系に対する差別は存在する、しかしそれを言い訳にしてはならない

私はカナダに来た時、英語が全くできなかった。幼かった私にとって、慣れ親しんでいるのはバレエだけだった。両親が中国のバレエ団で主役を務めていたため、私の周囲には常に音楽と踊りがあった。

そんな中で、最初に取った賞のことは忘れられない。15歳の時に、父が国際的なダンスの大会に出場するために、スイスのローザンヌに連れていってくれた。父も私も「見聞を広める」ことを目的としていたが、私は決勝に進んで奨学金を獲得した。これには父も私も驚いた。この経験で、私はバレエの世界で生き、バレエを自分の仕事にすることに疑いをもたなくなった。自信がついたのだ。私にとっては実に有意義な受賞だった。

その後は新たな作品に出演したり、新しい役を演じるようになった。そのたびに表彰されたわけではないが、私は心の中で「賞を取った」と思っていた。自分の夢をまた一つ、実現できたのだから。

私は2019年に「カナダ勲章」を受章した。とても重要な勲章で、カナダという国が私に「お墨付き」を与えたことになる。私は、芸術家としての国への貢献を認められたのだ。私は自分の芸術を通じて社会により良い環境を与えてきたと自負してよいだろう。それはとても嬉しいことだ。

私は中国系住民として、この社会には差別があると思っている。しかし差別を現実逃避の口実にしてはならない。社会には差別が存在するが、自分がぶつかった壁は差別によるものか、それとも差別の存在を言い訳にしているだけなのか。どちらなのかを、しっかりと見極めねばならない。

苦しい時に愛で支えられた、今度は私が苦しい人を支える

私は両親が設立したバレエアカデミーを引き継いだ。そのことで、自分自身のバレエ芸術に打ち込んでいるだけでは済まなくなった。芸術とビジネスは永遠に立場が異なる。しかし、レベルの高い芸術を実現するためには、資金を投入することも絶対に必要だ。

私は公的援助を一切頼りにせず、興行収入と商業的なスポンサーにのみ頼っている。劇場を借りたり、オーケストラやスターダンサーを呼んだり、宣伝などで出費がかさむ。一種の戦いだ。そういった戦いが「現実の生活」であり、「美しく幻想的な生活」は舞台の上だけにあるような気がしてならない。

私の基本的な要求は、芸術のレベルを下げないことだ。それができないようでは、私にとって意義がないし、やる気も出ない。私がせねばならないことは、最高の質で人々に感動を与えることだ。私の芸術の基準とは、それらを満たすことだ。そのためには資金も必要になる。

私のバレエアカデミーは、2009年から毎年、バレエの古典演目の「くるみ割り人形」を上演しつづけている。私が住むバンクーバーは国際的に有名な都市だが、それまでは「くるみ割り人形」を演じる地元のチームがなかった。私は芸術で社会貢献できる良い機会だと思った。アカデミーにとっては大きなチャンスであり挑戦だった。いつもバンクーバー交響楽団に共演してもらい、バンクーバー最大の劇場で上演している。リハーサルには200人を超える踊り手が参加する。コミュニティーや、その他の優れたダンスグループ、バレエ界のスターにも参加してもらい、皆で協力していくべきだと考えている。

両親のような移民の家族はカナダに来た当初、大変な困難に直面する。きちんとした収入を得られるのは、かなり後のことになる。私は多くの人に助けられたことで、人は人を助けるための愛を持たなければならないということを痛感した。そして、愛によって人を助ける人自身も、多くの人に助けられてきたからこそ、成功できたのだ。

私はたくさんの人に育てられ、助けられてきた。心から感謝している。そこで、バレエの学習者のための奨学金を設立した。多くの人は、今はまだ、バレエを学ぶ経済力がないかもしれない。しかし奨学金の助けがあれば、自分の天分と努力によって、自分の夢を実現できるチャンスが出て来るはずだと思う。(構成 / 如月隼人


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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