2023年3月9日、中国メディアの界面新聞は、中国がベトナムへの団体観光解禁を発表したことについてベトナム政府関係者が中国側に感謝の意を示したと報じた。

記事は、ベトナム文化・スポーツ・観光省国際協力局が9日に明らかにした情報として、中国政府が15日よりベトナムへの団体観光を解禁すると現地の中国大使館から連絡があったと伝えた。

そして、団体観光解禁の通達を行った中国大使館の彭世団（ポン・シートゥアン）参事官が「新型コロナのパンデミック発生前、両国間の観光協力は良好な発展を続け、両国民に共通の利益をもたらすとともに、両国民の友好増進に大きく貢献した。ベトナムでは近ごろ国際観光客数の回復が見られており、今後その勢いが増すことを望んでいる」とした上で「ベトナムは直行便運航を優先的に検討する国の一つであり、入国48時間以内のPCR検査陰性証明の提出義務化を撤廃し、簡易検査とランダムな2％の旅客に対するサンプルPCR検査に切り替える。われわれはベトナムと引き続き密接に協力し、両国旅客の合法的な権利、利益を共に守ることを望んでいる」と語ったことを紹介した。

また、ベトナム文化・スポーツ・観光省国際協力局の局長が、自国の要望を聞き入れて観光協力の面で相応の調整してくれたとして中国側に感謝を示し「両国の各レベルの部門が問題解決に向けて努力した成果だ」と評価するとともに、中国による団体旅行解禁はベトナムの観光業や国民にとっては実に喜ばしいニュースであり、今後引き続き中国との協力を深めて両国の観光業の健全な発展を共に促進していく姿勢を示したと伝えている。（翻訳・編集/川尻）