米ロサンゼルスで現地時間12日夜に行われる第95回アカデミー賞の授賞式で、アクションスターのドニー・イェン（甄子丹）がジェニファー・コネリー、ジェシカ・チャステイン、ニコール・キッドマン、ヒュー・グラントらと一緒にプレゼンターに指名されたことが明らかになり、中国のSNSで応援や祝福のコメントが相次いでいる。

ドニー・イェンはこのほど外国メディアの取材を受けた際、「世界各国を見て回ったが、インフラ整備と生活の利便性において中国ははるかに進んでいる。しかし西側メディアは中国のネガティブな側面にしか興味を示さない。僕はここに住んでいるので、一番良く知っている」「ハリウッドは香港アクション映画の撮影技法を拝借しながら、アジア系の俳優を見下している」と不満を吐露した。

また、2019年に香港で起きた逃亡犯条例改正案をめぐる抗議活動に対し反対意見を述べたことで、SNSでは指名キャンセルを求める署名に数万人が参加したとみられている中、本人は「言っていることが気に入らないかもしれないが、僕自身の経験から言わせてもらっている」と切り捨てている。

中国のSNSでは「プレゼンターへの指名、おめでとう」「本当のことを言っただけだ」「真実を語ってくれてありがたい」などの応援コメントが殺到した。

24日からの北米上映が決まった新作映画「ジョン・ウィック：チャプター4（原題）」に出演し、アクションスターとしてますます存在感を放っているドニー・イェンの一挙一動に注目が集まっている。（編集/RR）