Record China 2023年3月15日(水) 7時0分
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11日、中国経済網は、中国の電気自動車(EV)が日本のブルーオーシャン市場に参入したとする記事を掲載した。写真はBYD。
2023年3月11日、中国経済網は、中国の電気自動車(EV)が日本のブルーオーシャン市場に参入したとする記事を掲載した。
記事は、中国の自動車企業が近ごろ日本市場進出の足取りを早めていると紹介。脱炭素に向けた取り組みが進む世界の流れの中にあって、EVが自動車市場の主流となりつつあり、中国の自動車企業が日本の同業者を追い抜くチャンスも生まれていると伝えた。
また、世界の主要自動車市場の一つである日本ではEVの普及率が非常に低いと指摘。先日日本市場向けに乗用EVの発売を開始したBYD日本法人の劉学亮(リウ・シュエリアン)社長が「日本の自動車消費は絶対的な量が低下しているものの、自動車消費全体に占める割合がまだ非常に低い純EV市場にとっては発展のチャンス。今後数年で日本のEV市場は発展が急加速するだろう」との見通しを示したことを紹介している。
そして、BYDの他にも上海通用五菱汽車が年内にも日本で超小型EVの「宏光MINI EV」を発売する可能性があり、最低グレード版は航続距離120キロと短い一方で価格が65万円前後と割安で、すでに日本国内では注目を集め始めているとした。
記事は、世界の自動車産業勢力構図が現在の日本、ドイツメーカーを中心とする化石燃料車から米中両国間のEV競争へと転換しつつあり、全体的な販売量では今なお日本車、ドイツ車がリードしているものの、脱炭素の流れに乗って化石燃料とEVの力関係は逆転することはもはや必然だとした。また、BYDが完成車だけでなくバッテリー、モーター、制御部品に至るまでEVの産業チェーン全体をカバーする開発力、生産力を備えつつあるなど、中国企業がEV市場で一層強みを増してきていると伝えた。
その上で、EVへシフトする動きが徐々に見え始め、今後15年でEVが主流になるであろう日本の自動車市場においても、中国企業が日本企業に大きなプレッシャーを与える存在になるだろうとした。(翻訳・編集/川尻)
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