2023年3月16日、仏国際放送局RFI（ラジオ・フランス・アンテルナショナル）の中国語版は、米国、カナダ、EUに続き英国も公用端末で中国発の動画投稿アプリTikTokの使用を禁止したことを報じた。

記事は、英国のオリバー・ダウデン内閣府担当相（サイバーセキュリティー担当）が16日に議会で「われわれは政府のデバイス上でTiktokを使用することを禁止する」と述べ、この規則を直ちに発効させると表明したほか、政府用デバイスの特殊なリスクを鑑み、特に大量のデータを扱い、保存するアプリの使用は制限することが適切との見解を示したこと、これまでにすでに英政府内でのTikTok使用が限定的になっており、今回の使用禁止発表は「予防的措置」であると述べたことを伝えた。

その上で、TikTokを巡っては若者から絶大な人気を誇る一方で、中国当局が世界各地のユーザーのデータを収集しているとの批判が出ており、これに対してTikTok側は異議を唱えていると紹介。中国政府も15日、米国に対して「いわれのない攻撃は止めよ」とTikTokに対する規制を撤廃するよう求めたとしている。一方で、16日にはホワイトハウスがTikTokを運営する中国企業のバイトダンスに対して「TikTokを売却しなければ、米国内で使用禁止にする」との「最後通告」を出したとの報道が米国内の複数メディアによって流されたと紹介した。（翻訳・編集/川尻）