百度が発表した中国版ChatGPT「文心一言」、その能力は―独メディア

Record China    2023年3月20日(月) 7時30分

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16日、百度が中国版ChatGPT「文心一言」を発表した。独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国版サイトが17日付で伝えた。

16日、百度(バイドゥ)が中国版ChatGPT(AIチャットロボット)とも呼ばれる「文心一言(Ernie Bot)」を発表した。独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国版サイトが17日付で伝えた。

記事によると、百度が16日に「文心一言」を発表した際、会場で披露されたテストはすべて録画映像だった。同社の創業者で、現会長兼CEOの李彦宏(リー・イエンホン)氏は、「内部テストの結果は技術的に完璧ではなかった。発表したのは市場の需要があったからだ」と告白。百度の株価は一時的に下落した。

発表会で李氏は「文学創作」「ビジネスコピー創作」「数理ロジック計算」「中国語理解」「マルチモーダル生成」という「文心一言」の5つの能力を披露した。

同製品はまだ一般公開されていないが、すでに1組目のユーザーが招待コードを受け取り、公式サイトで製品の体験を行っている。百度は16日、中国のSNS・微信(WeChat)の公式アカウントで、すでに8万社以上の企業が「文心一言」サービスのテストを申請していることを明らかにした。

ロイターの報道によると、招待コードを受け取ったユーザーの中には、発表会後に「文心一言」とのやり取りをライブ配信し、ChatGPTによって駆動される米国のチャットボット(マイクロソフトの「Bing」など)と比較した人もいた。240万人以上のフォロワーを持つテクノロジー系ブロガー「悪評君」は中国のSNS・微博(ウェイボー)で「『文心一言』と『Bing』の間には一定の(技術的な)距離がある。しかし、途方もなく大きいわけではなく、ある種の問題では『文心一言』が『Bing』より優れている場合もある」と述べた。

また、米ブルームバーグの17日付の報道によると、16日の百度株価下落を経て、花旗集団(シティバンク・タイワン)やバンク・オブ・アメリカなどの銀行のアナリストらが「文心一言」に好意的な評価を与えたことで、百度の株価が回復した。

バンク・オブ・アメリカのアナリストは分析レポートの中で、「我々は『文心一言』の質疑応答、分析、論文作成、画像生成などのサービスのテストを試み、結果に満足している」とした。「テストしたサンプルの量が少ないため、(サービスの質を)担保できるものではない可能性がある」としながらも、「この製品は停滞しているのではなく、絶えず学習と改善を続けている」と述べた。

花旗集団のアナリストは発表会当日にテストを実施し、「『文心一言』は完璧ではないが、発表会で言及された複雑な問題やデタラメな質問にもほとんど答えられる」と評価した。(翻訳・編集/刀禰)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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