フライメディア 2023年3月23日(木) 9時30分
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中国でもファンが多く人気の「桜」。「2023全国桜の花見マップ」といったものが現地でも発信されている。
桜(ソメイヨシノ)の開花が3月14日に東京からスタートしたが、例年この時期になると、日本のニュースでは開花や満開予想が話題になる。
中国でもファンが多く人気の「桜」。「2023全国桜の花見マップ」といったものが現地でも発信されている。それによると、上海(顧村公園)は3月初旬から4月初旬が見頃とか。ちなみに顧村公園は、上海で有名な桜の名所で、毎年この時期には多くの花見客が訪れる。
ただ、3月中旬になり、上海の天気が崩れはじめ、雨予報が続いている。グレーの空では花の色も映えず、それならば春の気配を感じに花市場をたずねてみる。ぐずついた天気とは裏腹に、週末の花市場は大盛況。ムスカリ、フリージア、チューリップやラナンキュラスといった春の花が華やかに店頭に並び、春の香りさえ感じる。
日本で花を買う先はフラワーショップやオンラインが主流かと思うが、上海市民が花を買うとき、真っ先に考えるのが「花市場へ行こう」だ。ほとんどの「花市場」が小売対応もしている。
少量でも購入することができ、市民が日常使いするほど親しみのある存在で、色とりどりの花や観葉植物が所狭ましと並んでいる空間は、買わずとも見て回るだけで楽しめる。歩いていると、呼び込みの声がかかる。価格交渉も市場の“定番”だ。
市場内はおおまかに鉢植え、切り花(生花)、造花、ガーデン雑貨といったいくつかのエリアに分かれている。日本で例えるならば、ホームセンターの花売り場といった感じだろう。
さて、この時期に花市場へ行くと、目をひくのがカラフルな花々の中で圧倒的存在感を放つ、見事な枝ぶりの花だ。梨の花や桜など、可憐な花をつけた豪快な枝が人目をひく。地元の人だけではなく、腕に大きな枝を抱える上海在住の外国人の姿もちらほら見かける。
「春は桜…」、思わず口に出る。名所に咲く桜の花が散る前に、青空のもとで花見ができることを願い、花市場に咲く桜を後にした。(提供/フライメディア)
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