2023年3月22日、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）の動画メディアアカウント「梨視頻」は、河南省のH＆M店舗にある試着室で客が未会計品を地べたに置き踏みつけるトラブルがあったことを伝えた。

同アカウントによれば、同省鄭州市にあるH＆M店舗内の試着室で先日、女性客が未会計の衣服を地べたに無造作に置き、それを足で踏む様子が別の客によって目撃され、「良くない行為だ」と考えた目撃客が動画を撮影してネット上で公開した。

動画が撮影された店舗の関係者はトラブルの発生を事実であると認めた上で「発見次第、当該の衣服は破損品処理を行っており、売り場には戻していない」と説明、「お客さんに試着をするなとは言えないが、今後も適切な注意喚起を行っていく」と語るとともに、購入した衣服は一度洗濯してから着るようアドバイスした。

H＆Mは2021年3月、新疆ウイグル自治区の強制労働問題と関連して同自治区産の綿を使わないと発表したことにより、中国国内で大バッシングを受け、不買運動も起きた。その影響により今回の件についてもネット上では「まだH＆Mに行くやつがいるのか」「こんなブランドは踏んづけて然るべき」などH＆Mに対するネガティブなコメントが見られた。

一方で「まあH＆Mはアレなんだけど、今回責められるべきは衣服を踏んだ人でしょ」「どんなブランドの店であろうと、こういった人間の行為こそ非難すべき」「モラルの問題。この客に弁償させるべきだ」「服をカーペットにするなんて、その足はどれだけ偉いんだよ」と女性客の行動を糾弾するコメントも見られた。（翻訳・編集/川尻）