Record China 2023年3月26日(日) 9時0分
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22日、工人日報は「どうして中国サッカーのレベルは上がらないどころか下がるのか」と題し、著名サッカー評論家で元北京国安クラブ社長の張路氏の見解を紹介する記事を掲載した。
2023年3月22日、工人日報は「どうして中国サッカーのレベルは上がらないどころか下がるのか」と題し、著名サッカー評論家で元北京国安クラブ社長の張路(ジャン・ルー)氏の見解を紹介する記事を掲載した。
張氏は中国サッカーのレベルが上がらず、かえって下がってしまっている最大の要因について「サッカーをする人が不足しているから」とし、「1990年代に全国20カ所のサッカー重点都市で日常的にサッカーをしている小学生の数は1万人だったが、2004年には増えるどころか5000人程度まで減った。これでは才能ある選手を発掘できない」と語った。
また、実際には多くの子どもがサッカーを愛しているものの「長きにわたり、われわれの方向性に誤りがあった」ことで、サッカーを始める、あるいはサッカーを続ける子どもが減ってしまったと指摘。中国の小学生サッカーは「成績のためにチームを組んでいて、プロ選手よりも長い時間のトレーニングを課すチームさえある」とし、「長すぎる上に厳しい練習は、子どもたちのサッカーに対する興味を削ぐばかりか、学業も疎かになるため、保護者がサッカーをさせなくなってしまう。小学校でサッカーをやらなければ、中学以降でサッカーをやる確率も低くなる」と論じた。
そして、中国サッカーを盛り上げ実力を高めていくために必要なことについて「シンプルに言って、功利を求める考えを捨て、専門競技化を急がないこと」だとし、サッカーを「人としての全面的な成長を促す教育手段の1つ」と捉え、子どもの健康や楽しみ、充実感、達成感を大切にすることが大きな目的だとの考えを示した。そのための練習頻度は1回1時間半で週2回が適切であり、試合も毎週行う一方で順位はつけないというスタイルを提案している。
張氏はさらに「社会におけるサッカーの影響、蓄積もサッカー文化形成の上で軽視できない」とし、セミプロやアマチュアの選手層や大会を充実させる必要性を説いた上で「わが国には全国に3000近い県級行政単位がある。その10分の1で充実したアマチュアサッカーリーグのシステムができれば、中国サッカーの状況は変わってくると思う」と述べた。(翻訳・編集/川尻)
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