人民網日本語版 2023年3月23日(木) 15時30分
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中国の西北地域でジュラ紀の被子植物の化石が発見された。写真は「美麗青甘寧果序」とその内部の胚珠・種子(中国科学院南京地質古生物研究所が提供)。
中国科学院南京地質古生物研究所が22日に明らかにしたところによると、同研究所と複数の科学研究機関が協力し、マイクロCT技術により中国の西北地域の中期ジュラ紀の地層の化石材料に対して深く詳細な研究を行った結果、こうしたジュラ紀の化石には被子植物の属性を持つことを確認した。これは中国の西北地域の最も古い被子植物の化石の記録でもある。これに関連する研究結果はスイスで出版された学術誌「Life」に掲載された。中国新聞網が伝えた。
科学研究者によると、今回研究対象となった化石は中国の西北地域の青海省、甘粛省、寧夏回族自治区の3地域から来ている。研究者はこれらの化石を「美麗青甘寧果序(Qingganninginfructus formosa)」と名付けた。科学研究チームは三次元保存されている被子植物の化石の標本に対してマイクロCT研究を行い、果実の内部に保存されている二重外皮を持つ倒生胚珠を観察した。これこそがその被子植物の属性を判断する鍵となる特徴だった。
上述した発見は、被子植物がジュラ紀に実際に存在したことを確認した上、当時の中国の西北地域で被子植物が広く分布し、ある程度繁栄していたことを物語っている。同化石は被子植物の起源と早期の進化の歴史をさらに明らかにするのに役立つものだ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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