「一日3食は贅沢、1食が日常…」韓国の大学生の実情、ネットには「胸が痛む」の声

Record Korea    2023年3月26日(日) 18時0分

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24日、韓国・KBSは「物価の高騰が大学生の生活を圧迫し、『一日3食は贅沢、2食は食べ過ぎ、3食が日常』という言葉まで生まれている」と伝えた。資料写真。

2023年3月24日、韓国・KBSは「物価の高騰が大学生の生活を圧迫し、『一日3食は贅沢、2食は食べ過ぎ、3食が日常』という言葉まで生まれている」と伝えた。

全国大学学生会ネットワークがこのほど全国の大学生2076人を対象に行ったアンケート調査によると、回答者の99%が「物価高を体感している」と答えた。「食費が一番の負担」と答えた人は56%に達し、「物価高で最初に削った支出項目」を尋ねる質問には77%が「食費」と答えている。

記事は「深夜の物流センターでの仕事と週末のカフェ店員などアルバイトを掛け持ちして生活費を稼いでいる」「アルバイトの給料の10%を大学授業料と生活費のための借金の利子返済に充てている」といった学生たちの現状を紹介している。学生たちは「週末のバイトだけでは生活費を工面できない」「バイト代だけでは1カ月の交通費と通信費で消えてしまい、食費にまで回らない」「バイトの時給は460ウォン上がっただけなのに、利子、消費、公共料金、家賃、交通費、何もかも上がっている。このうえ授業料も値上がりするかもしれないなんて、ため息しか出ない」などと訴えている。ある大学では学食で1000ウォン(約100円)の朝食を提供しているが、最近では早朝から並ばないと食べられないほど利用する学生が増えているという。

同団体は23日に会見を開き、アンケート調査の結果を発表すると共に、「大学生は物価高騰を強く体感している。食事を減らしアルバイトを増やすなどしており、物価高が大学生の健康権と生活権を害している」と学生たちの苦境を訴えた。政府と教育部に対しては、学生の生活苦と授業料負担の緩和に向けた対策作りを求めた。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「満足に食事ができないなんて、韓国はなぜこんなことになったのか」「若い人がしっかり食べられてこそ、国も健康になる」「この国の未来を担う若者たちが、いまだにこんな生活をしているとは。この国の福祉はどうなっているのか」「胸が痛む記事だ。『溝から竜が生まれる』(恵まれない環境から立派な人物が輩出されること)ということわざは現実ではもうありえないことなのかもしれない」「若者が食事を抜くなんてことがあってはならないのに。大学で朝食だけでなく昼食も安く食べられるようにできないものか」といった声が寄せられている。

一方で、「それでも飲んでクラブに行って海外旅行に行く金はあるんだろ」「授業料はともかく生活費まで、なぜ政府が対策を取らなきゃいけないんだ?」「カフェでコーヒーを飲む金、居酒屋で飲む金があるならご飯を食べろ」「苦しいのは大学生だけじゃない」といったコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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