欧米ブランド撤退、ロシア人は中国車を好きになったのか―独メディア

Record China    2023年3月29日(水) 8時0分

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26日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレは、西側メーカーが撤退したロシアの自動車市場で中国メーカーが独擅場にある一方で、ロシア人の評判は今ひとつであることを報じた。写真はモスクワの中国自動車販売店。

2023年3月26日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、西側メーカーが撤退したロシアの自動車市場で中国メーカーが独擅場にある一方で、ロシア人の評判は今ひとつであることを報じた。

記事は、ルノー、日産、メルセデス・ベンツなどの自動車メーカーが昨年2月に相次いでロシア市場から撤退したことで、今年1〜2月における欧州、日本、韓国ブランドの販売シェア前年同時期の70%から22.6%まで急降下した一方で、中国ブランド車は9.48%から37.15%と大きく増加したと紹介した。

一方で、ロシアの自動車購入者の間では「中国の自動車の品質は、西側のライバルを下回る」との認識が広がっていると指摘。昨年新たにチェコブランド・シュコダオートの自動車を購入したという28歳のロシア市民が「正直言って、中国の自動車との差は非常に大きい」と語り、74歳の市民も「時間の推移とともに中国の自動車の信頼性は高まると思う」としつつ、スウェーデンのメーカー、ボルボの技術を含んだ吉利ブランド車を選んで購入したことを明らかにしたと伝えている。

その上で、ロシアの自動車業界専門家が「中国はロシアで欧米が抜けた穴をさらに埋めることになるだろうが、信頼不足が依然として問題になっている。ここではほぼ競争相手はいないが、だからといって現地市民が中国車に対するイメージを急速に変えることは意味しない」と評したことを紹介した。

記事はさらに、ロシアの消費者は中国ブランド車の価格に対しても不満を抱いているとし、ロシアの自動車雑誌編集長が「中国人は多くの自動車をもたらしたが、そもそも安い車がない」と語ったことを紹介。生活水準の低下とともに、西側製自動車への渇望から中古車を買い求めるロシアの消費者が増えており、昨年の新車販売数が前年比で58.8%の大きな減少になったと伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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