フライメディア 2023年3月29日(水) 19時30分
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上海ではハナカイドウが満開を迎え、市民に本格的な春の訪れを伝えている。
今週、上海では「海棠花(ハナカイドウ)」が満開を迎え、市民に本格的な春の訪れを伝えている。ハナカイドウ約1500株が植えられている上海の人民公園には、週末はもとより、平日でもハナカイドウを写真に収めようと多くの市民が訪れる。
人民公園は約14万平方メートルで、上海市の中心地の人民広場内にある。周辺に上海随一の繁華街である歩行者天国・南京東路やオフィスビル、ショッピングモールなどビル群も多い中で、緑あふれるこの公園は都会のオアシスともいえ、市民にとって憩いの場所となっている。
早朝には太極拳や広場ダンス、体操、運動をしている市民でにぎわうが、公園内は広いので、日中では場所によって周囲の喧騒とは異なり、静けさが広がる。鳥のさえずりが心地よく聞こえ、何もしなくても心が癒されるようだ。また、季節ごとに四季折々の花や緑を楽しめるとあって、散歩したり、ベンチで休息したりする人も多い。
ちょうど今の季節、3月になると、公園内にうっすらと濃淡のあるピンク色の景色が広がってくる。遠くから見ると、桜が咲いているかのように見えるのだが、近づくとそれがハナカイドウだと気づく。
満開に咲くハナカイドウのアーチをくぐっていくと、見渡す限りピンク色の中で、思い思いのポーズを決めてフォトジェニックな写真を撮影しようとする花見客の姿がある。美しく咲くハナカイドウを前に写真に写る笑顔も満開だ。<1340188>[ピンクのアーチは絶好の撮影スポット]
ハナカイドウの原産地は中国で、春を代表する花の一つ。上海でもいたるところで見かけるので、市民に親しまれているのがよく分かる。上海のここ数日の天気からすると、3月下旬から4月初旬が見頃のピークを迎えるようで、人民公園でもハナカイドウの文化節などのイベントが催される。
さて、春というだけで気分も上がるが、満開に咲く花の下で、人民公園名物の「お見合いエリア」も大盛況。週末になると結婚相手を探す親や親類、またはその代行者が簡単な履歴、基本情報や相手への条件などを記した紙を並べる。
みな良縁を求めて真剣な表情なのだが、花見客とはまた違った光景で印象的だ。(提供/フライメディア)
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