ロシアが配備宣言した「戦術核兵器」とは何か―独メディア

Record China    2023年3月30日(木) 17時0分

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28日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、ロシアがベラルーシに戦術核兵器を配備すると発表したことについて「戦術核兵器とは何か」とする記事を掲載した。

2023年3月28日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、ロシアがベラルーシに戦術核兵器を配備すると発表したことについて「戦術核兵器とは何か」とする記事を掲載した。

記事は、戦術核兵器と戦略核兵器の根本的な違いは両者のTNT当量、射程距離、カバー範囲であると紹介。戦略核兵器は核の脅威を示すことが主たる目的で、数千キロ離れた目標を破壊できる能力を持ち、その威力は広島原爆をはるかに上回るのに対し、戦術核兵器は専ら紛争地帯での実際の先頭に用いられる「戦場用武器」であり、敵軍陣地や前線付近のインフラ破壊など通常の武器に近い用途であるものの、破壊力は通常武器の比ではないとした。

そして、国際戦略研究所(IISS)のウィリアム・アルバーク戦略・技術・軍備管理部長がドイチェ・ヴェレに対し「戦術核兵器の使用目的は1つの戦闘に勝利することであり、1つの都市を壊滅することではない」と語り、戦術核兵器の弾頭が比較的小さく、攻撃目標に応じて300トンから数万トンのTNT当量の威力を持たせると説明したことを紹介した。

また、戦術核兵器は柔軟に配備の調整ができるほか、通常のミサイルに取り付けて艦艇から発射したり、軍機から投下したりとさまざまな方法でターゲットに送り込むことができるとも指摘。軍機から投下する方法であれば、射程距離も通常の100キロから数百キロにまで伸ばすことが可能だとしている。

記事は、冷戦終結後に米国とロシアの戦術核兵器の保有量は顕著に減少しており、専門家によればロシアは現在1800〜2000発を保有し、米国の保有量はこれよりもさらに少ないと紹介。一方、米国の一部戦術核兵器はドイツを含む北大西洋条約機構(NATO)加盟国内に配備されており、ロシアのプーチン大統領が今月25日にベラルーシへの戦術核兵器配備を発表した際にもこの点を強調したことを伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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