中国各地の地下鉄がマスク着用を任意に、悩む市民―中国メディア

Record China    2023年3月31日(金) 17時0分

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30日、中国メディア・九派新聞は、中国国内の複数の都市で地下鉄車内におけるマスク装着が任意化される中で、市民がマスクを外すか否かで悩んでいると報じた。写真は武漢の地下鉄。

2023年3月30日、中国メディア・九派新聞は、中国国内の複数の都市で地下鉄車内におけるマスク装着が任意化される中で、市民がマスクを外すか否かで悩んでいると報じた。

記事は、30日現在で武漢鄭州長沙重慶などの都市を走る地下鉄車内ですでに乗客のマスク着用義務が撤廃されていることが確認されたと紹介。中国本土に先立ち香港でも3月1日より公共交通機関でのマスク着用が任意になったと伝えた。そして、武漢の地下鉄運営会社が「今はマスク着用を強制する規定はなくなり、乗客に着用を勧めるアナウンスをしているのみ」とコメントし、重慶地下鉄の関係者も「強制はしないが、マスクをすることがベストと案内している。最近はインフルエンザも流行しているので」と語ったことを紹介している。

また、各地の地下鉄がマスク着用義務を撤廃した背景として、中国交通運輸部が昨年末に発表した新型コロナ感染対策通知で「交通機関のターミナル、交通機関内における体温測定要求を撤廃する。乗客には公共交通機関利用中の全プロセスにおいてマスクの着用を喚起する」とし、マスク着用を強制から「喚起」へと変更したことに言及。国立伝染病医学センターの専門家・張文宏(ジャン・ウエンホン)氏も今月25日に「すでにマスクを強制しなくてよい段階」との認識を示し、中国教育部なども同13日に各種教育機関でのマスク着用を強制しない通知を出したと伝えた。

記事はその上で、マスク着用が強制されなくなり、着用が個人の選択に委ねられるようになる中で、なおも多くの人がマスクを着用し続ける考えを示していると指摘。市民からは「地下鉄は人が密集しているし、最近は他の病気がはやっているのでマスクをする」といった声のほか、すでにマスクを着用することが習慣化しており、外すことに対して抵抗感を覚える、対人恐怖症にとってマスクはありがたい存在といった意見が聞かれたと紹介している。

なお、首都北京市の地下鉄では3月30日現在も、地下鉄構内や乗車時のマスク着用が引き続き義務付けられているという。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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