中国・江蘇省連雲港市で、警察をかたる詐欺電話を撃退した女性が話題になっている。中国メディアの新浪新聞が4日付で伝えた。

報道によると、3月31日夜に女性の携帯電話に周口市公安局の担当者を名乗る男から電話がかかってきた。男は「あなたに関する捜査協力書を受け取ったため、身分証を持ってこちらに来てもらえますか。いくつか確認したいことがあります」などと要求した。

男の言葉から詐欺だと直感した女性は「何のことですか？私が人を殺した件ですか？」ととっさにうそをついた。男は驚きのあまり二の句が継げず、数秒沈黙した後、「…えっ？」と漏らした。女性が「どうして分かったのですか？」と聞くと、慌てた様子で「誰を殺したんですか？誰を殺したんですか？」と聞き返し、女性は「夫を殺して冷蔵庫に入れてあります」と告げた。

男が「どうして旦那さんを殺しちゃったんですか？旦那さんが愛人でも作っちゃったんですか？」「手足を切断したんですか？ずいぶん憎んでたんですね」などと話し始めたため、女性は「今度電話をかけてきたらあなたも殺して冷蔵庫に入れるわよ」と一喝。「そんな、脅かさないでください。眠れなくなっちゃいます」と弱気になる男に、女性は「詐欺なんてしてないでまっとうな仕事をしなさい」と忠告して電話を切ったという。

中国のネットユーザーからは「この女性すごいね」「『（夫を）煮て食べました』って言えばよかったのに」「詐欺師はびっくりして自分から110番しそう」「最後の一言で詐欺師はほっとしただろうね」「（女性のように）すぐに適当なことを言える人がうらやましい」といった声のほか、「夫はこのやり取りを横で聞いてブルブル震えていそう」「本当に眠れなくなるのはこの女性の夫」といった声が寄せられている。（翻訳・編集/北田）