検索エンジンで成功したIT大手の百度は、中国の自動運転を代表する企業でもある。2013年に研究開発を開始し、2017年には国家4大AIプロジェクトに指定された。2020年10月に北京でロボタクシーサービスApollo Goをスタート。2021年4月に自動運転車Apollo Go 35台が初めて営業許可を取得した。同年8月、ロボタクシープラットフォーム「蘿蔔快跑」を発表。試験区は北京を筆頭に広州、長沙、滄州、上海、陽泉、深セン、鳥鎮、武漢、重慶へ拡大した。2030年には100都市への展開を目指している。
日本では4月から改正道路交通法が施行され、「自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト(RoAD to the L4)」が動き出した。高速道路でのトラックの隊列走行や公共交通の貧弱な地方でのコミュニティーバスなどを想定しているようだ。地域課題のソリューションとして、エリアや車種を拡大していく。中国のようにまず試験区ありきではない。どこでも申請し、許可されれば、運営可能となる。対照的なアプローチだが、社会実装はどちらが早いのだろうか。
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