「郷に入れば郷に従って飲め」―香港メディアが日本の居酒屋の“暗黙ルール”を紹介

Record China    2023年4月9日(日) 20時30分

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香港メディアの香港01は香港人にはなじみのない日本の居酒屋の「暗黙のルール」を紹介する記事を発表した。香港では日本旅行の人気が高く、日本の飲食文化を体験できるなどとして居酒屋に足を運ぶ人も多い。

香港メディアの香港01は8日付で、日本の居酒屋の「暗黙のルール」を紹介する記事を発表した。香港では日本旅行の人気が極めて高く、世界の国と地域の中でも、香港は人口あたりの日本旅行者が最も多い状態が続いている。新型コロナウイルス感染症対策が緩和されて日本旅行がしやすくなって以来、香港メディアはしばしば、日本旅行の関連情報を紹介している。以下は、香港01の記事の主要部分と、追加した注釈だ。

日本は「マナーの国」であることを忘れずに

日本旅行の際に居酒屋に行けば、日本の飲酒文化を体験できて食べ物の選択肢も多い。そのため香港人は日本旅行の際に好んで居酒屋に行く。しかし、日本はマナーの国だ。居酒屋にもちょっとしたルールや文化がある。事前にそれらを知っておけば、日本の居酒屋で気まずい思いをすることもないだろう。

着座したらただちに酒を注文

香港人は飲食店に行った場合、着座してからメニューを見て、まずは食べ物を注文して、それから飲み物を注文する。日本の居酒屋では、座ったらまず「とりあえずビール」と言って酒を注文せねばならない(香港01は漢字とローマ字で「とりあえずビール」の発音も紹介)。とりあえず注文してから、メニューをゆっくり見よう。

「おとおし」は無料でない

居酒屋に行くと、店員が小皿に入れた食べ物を持ってくる。この小皿を、喫茶店が出すピーナッツのようなものと考えてはいけない。日本のたいていの居酒屋では、この小皿料理を断ることができないし、食べても食べなくても料金を支払わねばならない。この種の小皿料理の料金は300-500円程度だ。

座る場所は年齢で決まる

日本には、居酒屋に行くときに年長者ほど入口から離れた場所に座る。日本でも韓国と同様に、仕事場では上司が年長で、若い人は部下だ。

酒を注ぐ特別テクニック

日本人は自分のために酒を注ぐことはせず、互いに杯を観察して相手のために酒を注ぐ。酒を注ぐ場合にはボトルのラベルを上にして相手に見えるようにせねばならない。酒を注いでもらった人は、グラスの底に手を置いて、グラスを少し傾けて謝意を示す(飲酒の際の「差しつ差されつ」という日本の習慣は、香港人にとって奇異に見えるという。ただ、この項目には、必ずしも「普遍的」と言えない内容もあるようだ)。

“ Sake ”は清酒とは限らない

(香港人には)、日本の清酒を“ Sake ”と呼ぶ人も多いが、日本では「お酒(O-Sake)」がアルコール飲料全般を指す。日本酒を飲みたければ「日本酒(Nihon-Shu)」と注文すべきだ。そうしないと、店員が混乱するかもしれない。

運転代行サービスがある

自動車で居酒屋に行って、運転する人もとうとう飲んでしまったらどうするか。日本にはとても面白い「運転代行サービス」がある。運営会社からは、車1台に2人が乗り組んでやってくる。居酒屋からは、1人が客の車を運転して目的地まで行き、もう1人は会社から来た車を運転して後からついてくる。客を送り届けたら、運転手2人は会社から来た車に乗り込んで戻っていく。

チップは不要、支払う場合にはポチ袋を

日本は多くの国々と違ってチップ文化がない。店員はチップを渡されたら、見下されたと感じるかもしれない。ただし個人のガイドを雇った場合や、若い店員の場合には、外国文化に接する機会も多いので、チップを受け取るかもしれない。その場合には、紙幣を裸のまま渡すのではなく、コンビニや100円ショップで購入した紙袋に入れる(日本のチップ文化はそれほど固定的でないが、昔から「心づけ」という習慣はあった。香港01は、そのあたりをよく知らないようだ)。

それ以外もある日本のルール

一部の居酒屋では、喫煙エリアと非喫煙エリアが明確に区切られていない場合があるので、非喫煙者は注意が必要だ。また、子どもの入店を認めない店もあるので、事前に問い合わせたりネットで調べておくとよいだろう。最後に注意してほしいのは、日本では20歳未満の飲酒は非合法であることだ。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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