日本人はどれほど卵が好きなのか―中国メディア

Record China    2023年4月14日(金) 9時0分

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10日、中国メディアの環球網は、日本人の卵好きについて紹介する記事を公開した。写真はオムライス。

2023年4月10日、中国メディアの環球網は、ロシアウクライナ侵攻による飼料価格の高騰や鳥インフルエンザの感染拡大による出荷数の減少などの影響で、日本では「物価の優等生」と呼ばれる卵の価格が大きく値上がりしたことについて、「卵焼き、ラーメンの煮卵に温泉卵、卵かけご飯などなど、日本人にとって卵とは毎日の生活に欠かせない物である。そんな日本人からすれば、今回の値上げは耐えられないことだろう」として、日本人がどれほど卵を好むかについて、三つの角度から紹介する記事を公開した。

一つ目は「日本料理にとっての生卵の重要性」で、記事は「丼、卵かけご飯、すき焼きなどには欠かせないことから、生卵は日本料理にとって魂と同じという人もいる。生卵が無いだけで、せっかくの日本料理も画竜点睛を欠いてしまう」「特に卵かけご飯は、作り方もシンプルで美味しい家庭料理だが、『生卵は不衛生ではないか』という疑問を持つ外国人も少なくない。そもそも生で卵を食べる習慣は、世界でも珍しい食文化の一つだが、日本で生食している卵は、食中毒の原因となるサルモネラ菌などによる汚染が、海外と比べて非常に低い。安全な卵を食卓に届けるため、卵を産む鶏がサルモネラ菌などの細菌に汚染されないよう、養鶏場への細菌の侵入やまん延防止の対策を徹底しているほか、生まれたばかりの卵の洗浄、品質検査、大小サイズや殻の色などの条件でふるいにかけるなど、品質管理も徹底している」と紹介した。

二つ目は「世界第2位の消費量」で、記事は「国際鶏卵委員会(IEC)の21年度の統計によると、日本人は1人当たり卵を337個消費しているという。またキューピー株式会社の発表した『たまご白書2020』の報告内容によると、タンパク質を摂るために食べている食材の回答結果で、肉(55.8%)に次いで卵(47.7%)が2位になった」「記録によると、江戸時代には卵を食べる習慣が日本には定着しており、江戸時代後期の料理本『素人庖丁』には今の卵かけご飯のような料理のレシピが掲載されているが、卵はまだまだ庶民の手の届かない特別な栄養食だった。一般家庭にも普及し始めたのは昭和30年代以降だとされる」「日本で販売されている卵の価格帯は幅広い。スーパーで売っている4~6個入り1パックは約150円(22年1月時点)の卵は養鶏場のニワトリが生んだ物だが、1個1000円以上はする高級卵は、自然の環境下で伸び伸び育ったニワトリが生んだ物で、味も美味しい。海外でも好評で、価格は決して安くはないが、味と安全性の高さによる多くの客を惹きつけており、こだわりの卵をポルシェのような高級ブランドにしたいという社長もいる」と紹介した。

三つ目は「卵料理ランキングにアニメやことわざ、記念日も登場」で、記事は「日本では毎年『一番好きな卵料理ランキング』が発表され、3年連続で目玉焼きが一位だという。卵焼きはほかにも『よく食べる卵料理ランキング』『1年以内に作ったことがある卵料理ランキング』でも1位だったという」「女性と子どもたちに人気があるオムライスは、日本のドラマやアニメなどの映像作品に多く登場する。逆にアニメ作品をテーマにしたレストランでも『ピカチュウ』や『ドラえもん』など、色々なキャラクターに似せたオムライスが提供されている。ネット上では自作のオムライスを公開する人も多い」「日本には卵に関することわざも多い。『卵の殻で海を渡る』とは実現不可能なこと、『卵を石で打ったよう』とは無駄な努力、『卵で塔を組む』は非常に危険な事をそれぞれ意味する」「卵をテーマにした楽曲も多く、日本のバンドPANの『たまごのうた』や子ども向けの手遊び歌が好評のようだ」「日本には卵に関する記念日もある。6月2日の『オムレツの日』、11月5日の『いい卵の日』のほか、毎月5日は『卵の日』とされ、各地のスーパーでは大々的に卵や卵と相性が良い食材のセールを実施する」と紹介した。

記事は最後に、日本ならではの食材である『こんにゃく粉』や『にがり』を使用して『ヴィーガンエッグ(代替卵)』を開発した企業について触れ、「(代替卵は)味も卵と非常に似ており、卵不使用では作るのが難しかった『フレンチトースト』や『シュークリーム』なども簡単に作ることができるという」と紹介した。(翻訳・編集/原邦之

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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