中国からレンタル中のパンダ、一番多い国は日本=各種「条件」もアリ―中国メディア

Record China    2023年4月12日(水) 20時0分

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中国メディアの北京日報は10日、ジャイアントパンダの現状について紹介する記事を掲載した。写真はアトランタ動物園。

中国メディアの北京日報は10日、ジャイアントパンダの現状について紹介する記事を掲載した。

記事によると、2022年10月の時点で世界で飼育されているパンダの総数は673頭。野生のパンダについては2013年に行われた「全国第4次大熊猫(パンダ)調査」で1864頭いるとされている。

唐の時代には武則天が日本にパンダを贈っていたといい、1957~82年にはいわゆる「パンダ外交」として20頭余りが他国に贈られた。その後、パンダの贈与が制限されたため、巡回展示や商業目的で海外に貸し出されるようになった。

1997年にはワシントン条約の勧告を受け、商業目的のレンタルが停止されたため、現在では「繁殖、保護、研究」という名目で各国にレンタルされている。レンタル料はパンダの保護活動や研究費に充てられる。


現在、中国以外で飼育されているパンダの数は60頭余りで日本が最も多く、上野動物園のリーリー、シンシン、シャオシャオ、レイレイ、和歌山の南紀白浜アドベンチャーワールドの良浜(らうひん)、結浜(ゆいひん)、彩浜(さいひん)、楓浜(ふうひん)、神戸市立王子動物園のタンタンの計9頭。

このほか、米国で7頭、シンガポール、スペイン、フランス、ベルギーで5頭、ドイツ、マレーシアで4頭、韓国、オランダで3頭、フィンランドオーストラリアデンマークロシアなどで2頭が飼育されている。


記事によると、パンダをレンタルするためには「気候条件と環境が整っていること」「パンダの飼育能力があること」「パンダのための研究計画が策定されていること」「必要に応じた各種の支払いができること」が条件となっている。

各国は中国と「パンダ繁殖研究合作協議」の契約を結ぶ。一般的に健康で繁殖力のあるつがいのパンダを10~15年の期間を設けてレンタルするが、契約が延長される場合もある。海外で生まれたパンダや、突発的な事故などで死亡したパンダの死骸の所有権も、中国が有することになっている。

各国にレンタルされるパンダにもいくつか条件があり、「口が突き出し過ぎている」「顔が丸くない」「毛色がはっきりしていない」「健康ではない」「他のパンダとけんかしやすい」などの特徴がある場合は、対象から除外される可能性があるという。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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