花粉症、中国でもアレルギーの自覚症状増える、メディアは特集組み注意喚起

Record China    2023年4月16日(日) 11時0分

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春の到来とともに悩まされる花粉症について、中国紙は「最近では中国でもアレルギー症状を自覚する人が増えた」と報じた。中国メディアは特集を組んで注意喚起している。写真は北京の柳絮(りゅうじょ)。

春の到来とともにくしゃみや目や鼻の不快なかゆみに悩まされる人が少なくない花粉症。中国紙は「日本独自の『文化』というイメージを持つ人も多いと思うが、最近では中国でもアレルギー症状を自覚する人が増えた」と報じた。中国メディアも特集を組んで注意喚起している。

東方新報によると、国営中国中央テレビ(CCTV)はアレルギーを引き起こす花粉の運ばれ方から説明した。専門家の話では、花粉には虫に運ばれるものと風に運ばれるものの2種類あり、アレルギーを引き起こすのは後者だという。

虫に運ばれるのはアブラナやモモの花粉で、花がきれいで香りが良いという特徴がある。チョウやミツバチに介される花粉は、粒子が大きく量が少なくてそこら中に飛び散るわけではないため人のアレルギーの原因にはならない。

風に媒介される花粉を持つのはヤナギ、カシワ、カバなど。花が小さいが、花粉は量が多くて軽い。風によって至る所に運ばれてしまうため、人にアレルギーを引き起こすのは主にこちらだ。

日本ではスギやヒノキの花粉に反応する人が多いとされるが、中国ではヤナギやカシワの花粉に苦しむ人も多いという国柄の違いがある。ちなみに首都・北京市では街路樹としてヤナギが多く、春になると空気中に柳絮(りゅうじょ)と呼ばれる綿毛のついた種子が大量に舞う。光を反射しながら雪のように飛ぶ柳絮は、春の風物詩として美しいのだが、外を歩く人や特に自転車に乗る人の目や口へ遠慮なく侵入してくるのでアレルギーに負けないくらい厄介だ。  

北京の新京報は北京同仁病院の張媛医師との一問一答を通じて、花粉症の原因や症状の特徴を紹介。張医師は「2005年には全国のアレルギー性鼻炎の罹患(りかん)率は11.5%だったのに対し、6年後の2011年には17.6%に増えている」と疫学調査の結果に触れた上で、「診察においてもアレルギー性疾患の患者が増えている」と実感を述べた。原因は環境や気候の変化と関係している可能性があるのではないかという。  

雨が降った翌日に晴れると、地面に落ちた花粉が再び舞い上がって空気中の濃度が増すこともある。張医師はそのような例に言及。「花粉症の人は花粉の濃度以外にも天気の変化にも注意を払って、マスクの着用や鼻の洗浄など事前の予防措置を怠らないようにしてほしい」と呼び掛けた。(編集/日向)


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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