物価高の中で流行、韓国の若者がハマる「こじきルーム」とは?ー韓国メディア

Record Korea    2023年4月20日(木) 19時0分

拡大

17日、韓国・ファイナンシャルニュースによると、MZ世代の間で、消費や支出の内容を共有し他人の支出について評価するオープンチャットがはやっている。

2023年4月17日、韓国・ファイナンシャルニュースによると、MZ世代(1981~95年生まれのミレニアル世代と96~2012年生まれのZ世代)の間で、消費や支出の内容を共有し他人の支出について評価するオープンチャットがはやっている。

メッセンジャーアプリ「カカオトーク」には、友達になっていない相手とも匿名で会話できる「オープンチャット」機能がある。ここに「こじきルーム」と名付けたトークルームがいくつも作られており、参加者が日常の消費行動について投稿すると、他の参加者がそれを評価し節約を促しているという。「スタディーカフェで5000ウォン(約508円)支出」との投稿には「ぜいたくだ。家で勉強しろ」、「大気汚染がひどいからタクシーに乗ろうと思う」との投稿には「丈夫な2本の足で歩こう」という具合に、面白おかしく評価・助言の返信がつく。投稿をせずにトークを見ているだけのユーザーも多く、「他のユーザーが写真を投稿して『ぜいたくだ』と怒られているのを見るだけでも、浪費の反省になる」と話すユーザーもいる。

物価高が続く中、1日の支出をゼロに抑える「無支出チャレンジ」がMZ世代の間ではやっているが、この「こじきルーム」も新たな「無支出チャレンジ」として、一種の遊びの文化として広がっているという。一方で、「物価高、高金利の影響を受けた苦い現象」だとの声も上がっている。

仁荷(インハ)大学消費学科のイ・ウンヒ教授は「こじきルームも無支出チャレンジの一種だが、自らを『こじき』と表現するなど自嘲的な性格を持つ。『YOLO(You Only Live Once、人生は一度だけ)』という価値観から今の幸せだけを重視する態度を取っていた若者たちが、『一緒に不景気に打ち勝とう』という共感を持つようになり、こじきルームが人気を集めているようだ」と分析している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「物価は上がっても収入は少ないから、節約するしかない。1人では悲しいから、自虐も入れながらおしゃべりして笑って乗り越えようとしてるんだよ」「つらい現実から逃げられないから楽しんでるように装って慰め合ってるんだ」「食費を削って節約して、最新のiPhoneを買ったり海外旅行に行ったり、ブランドバッグを買う。自分の満足のために合理的な消費をしているんだから、それは悪いことではない。非難することでも、心配することでもないと思う」などのコメントが寄せられている。

一方で、「そんなオープンチャットに投稿する携帯電話は最新型のスマートフォン」「『コンビニのおにぎり、カップラーメンはぜいたく』とか言いながら、高級バッグや輸入車は必須で海外旅行にも行く若者たち」「ただふざけて遊んでるだけなのに、MZだの無支出チャレンジだの、無理やり意味づけするなんて(笑)」など、否定的な声も多く上がっている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携