フライメディア 2023年4月18日(火) 16時30分
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ここ1〜2年に美しい設計の美術館、博物館、図書館などの文化施設が続々と登場している上海。それらをめぐることが若い世代のトレンドになっている。
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2023年1月にオープンし、「顔値(顔面偏差値=見た目・SNS映え)が高い」と話題になっているのが、複合型図書館の「徐家匯書院」だ。
上海の中心部に位置し、地下鉄の徐家匯駅を出てすぐの場所にある。アクセスが良く、おしゃれなカフェも隣接していることから、貸出や閲覧だけでなく、来館者の目的もさまざま。館内の写真を撮影しただけで帰る人も多い。
徐家匯書院の総面積は1万8650平方メートルで、地下2階、地上3階建て。館内には上海や徐家匯に関する書籍のほか、アート系の画集、歴史関連の書籍が充実している。そのほか、AI技術を活用したサービスもあり、図書館スタッフの姿はほとんど見かけることがない。
約800席の閲覧席があり、読書、自習、ボーッとするなど利用目的に合わせてさまざまなエリアが用意されている。中でも春や秋に強くおすすめするのがテラス席だ。
目の前に広がる美しい街並みを眺め、本を片手に日光浴しながらくつろげるテラス席では、ぜいたくなひとときを過ごすことができる。
これでドリンクさえあれば、図書館というよりカフェに近い雰囲気。館内で最も人が集まっている場所がこのテラス席だ。建物の外壁から屋外に張り出すバルコニーのような場所が2カ所あり、このポイントで映え写真を撮影しようとする市民が行列を作って順番待ちしているのだ。SNSの投稿を見ても、ここで撮影された写真が多い。
他の閲覧席にもそれぞれ特長があり、いずれも居心地の良い空間が広がる。それは児童書コーナーも同様で、子どもたちがワクワク楽しみながら閲覧できるように工夫されていた。
また、夜中に急に本が読みたくなる読書家に朗報なのが、出入り口付近に24時間利用可能な無人図書館とライト付きの閲覧席があること。
図書館には多くの市民が訪れているが、映え写真の撮影目的で入館する人も多く、通路や席を妨げる状況も少なくない。静かに読書や自習ができるかというと、当面はそういかないように思え、周りを気にしない高い集中力が求められる。
2023年4月現在、入館は無料だが、事前登録(予約)が必要で、WeChat(ウィチャット・微信)のミニプログラムからアクセスして予約する。(提供/フライメディア)
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