Record China 2023年4月19日(水) 15時0分
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独メディアのドイチェ・ヴェレ(中国語版)は18日、パキスタンで中国籍の男性が「イスラム教への冒とく」の容疑で逮捕されたと報じた。
報道によると、同国のカイバル・パクトゥンクワ州コミラの通りで、現地の労働者らが中国人男性の逮捕を求めてデモを行った。警察は暴徒によって危害が加えられかねないとして、男性をヘリで安全な場所に移動させたという。
SNS上では、デモ隊が「アッラーは偉大なり」とスローガンを叫ぶ中、警官が上空に向けて発砲し、デモ隊を解散させようとする様子をとらえた映像も出回っている。地元警察は「警察が(男性に対する)冒とく罪の起訴状のコピーを群衆に見せると、人々は去って行った」と説明した。パキスタンの法律では冒とく罪が成立した場合、最高で死刑が下る。
発端は同州ダスで行われているダム建設工事だった。この工事は中国葛洲堰集団が請け負っており、男性は技術者だった。現在はイスラム教のラマダン(断食月)に当たるが、男性は「仕事の進度が遅い」と現地労働者らに不満を述べた。一方、労働者らは「断食と工事の進捗には関係がない」として反発、双方が激しく主張し合い、トラブルに発展したという。
地元警察は、「労働者らは男性がイスラム教の神・アッラーに対して侮辱的な言葉を使ったと主張している」と説明し、男性がイスラム教を冒とくするような言動をしていたことが捜査によって明らかになれば、裁判にかけられるだろうとコメントした。
記事は、「これまでパキスタン国内で冒とく罪で極刑に処された例はないものの、神への冒とくによって暴行を受けたり、リンチを受けて処刑されたりする事件はたびたび起きている」と伝えた。(翻訳・編集/北田)
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