文化・観光誘致のベンチマーク作品?!「長月燼明」効果で地方都市の人気急上昇!

anomado    2023年4月26日(水) 8時30分

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今年1月、現代ドラマ「去有風的地方」とクライムサスペンス作品「狂飆」のヒットを受け、ロケ地となった雲南省と広東省の風景と食を堪能しようと、多くの観光客が現地に押し寄せた。写真は「長月燼明」。

今年1月、リウ・イーフェイ(劉亦菲)とリー・シエン(李現)が共演する現代ドラマ「去有風的地方」と、チャン・ソンウェン(張頌文)が主演を務めるクライムサスペンス作品「狂飆」のヒットを受け、ロケ地となった雲南省と広東省の風景と食を堪能しようと、多くの観光客が現地に押し寄せた。

大ヒットドラマが文化・観光産業を盛り上げる現象は、レオ・ロー羅雲熙)とバイ・ルー(白鹿)が共演するファンタジー時代劇長月燼明」の配信でさらに勢いが付けられた。4月6日の配信初日から中国のSNSでは連日お祭り騒ぎのような熱狂ぶりが見られ、ドラマから連想される地方都市も注目観光地として人気を集めている。

その中で最も注目されている都市が甘粛省敦煌。主人公らがまとう華麗な衣装が「敦煌壁画に激似」と配信前から好評を博し、「敦煌飛天」に似た仙女らが空を舞うシーン、神々の光背(背中の輪)など、随所に反映された「敦煌」の要素にドラマファンから激賛が相次いだ。「長月燼明」効果で敦煌文化への好奇心と憧れがかき立てられ、人気の旅行先として急浮上している。

次に注目されている都市が安徽省の蚌埠(ほうふ)市。ドラマ第12話から主人公の澹台燼(レオ・ロー)と葉夕霧(バイ・ルー)が「般若浮生」という夢の中で繰り広げる、戦神と蚌(イシガイ)族プリンセスとして生きた頃の甘くて切ないラブストーリーが視聴者の心をわしづかみし、「蚌」の文字を共有する蚌埠市を目指す動きが続出している。

最後に注目されている都市も安徽省の観光スポット・宣城。ストーリーが進行するにつれ、2番手の男性登場人物、盛国の皇子で宣城王の称号を持つ蕭凛(ドン・ウェイ/鄧為)のイケメンぶりと悲壮感がネットで話題を呼び、宣城市がその名を借りて地元PRに力を入れ、観光客を引き寄せている。

映画やドラマがきっかけである都市が大人気になるのは、国内外において決して珍しいことではないが、伝統美学、歴史と文化を鮮やかに表現できるのはファンタジー時代劇ならではの強みとも言える。良質ドラマの影響力をいかに観光・文化と融合させ、経済効果を生み出すのか。「長月燼明」はファンタジー時代劇ヒットのお手本として、ドラマ作りにインスピレーションを与えてくれそうだ。(編集/RR)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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