台湾総統選は戦争と平和の選択か―独メディア

Record China    2023年4月28日(金) 5時0分

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24日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、来年行われる台湾の総統選挙に向けて民進党と国民党の舌戦が熱を帯び始める中で「総統選は戦争か平和の選択なのか」とする記事を掲載した。

2023年4月24日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、来年行われる台湾の総統選挙に向けて民進党国民党の舌戦が熱を帯び始める中で「総統選は戦争か平和の選択なのか」とする記事を掲載した。

記事は、3月に蔡英文(ツァイ・インウェン)総統が米国を訪問し、同じタイミングで国民党の馬英九(マー・インジウ)前総統が中国を訪れて以降、来年の総統選をめぐる論戦が徐々に白熱化しており、一部の専門家からは「両者がそれぞれ選んだ目的地が、国際政治において台湾が二つの異なる道の岐路に立っていることを表している」との見方が出ていることを紹介した。

そして、民進党の総統候補者である頼清徳(ライ・チンダー)副総統が12日、馬前総統が中国訪問を終えた際に台湾メディアに「台湾は戦争か平和かの間で選択せざるを得ない」と語ったに言及して「戦争か平和かではなく、民主か専制かだ」と述べた上で、「民主こそ台湾人民最大の共通認識であり、自由と民主の現状を守ることこそ、正しい道だ」と主張したことを伝えた。

一方、国民党側はまだ候補者を決めていないものの、国民党からの総統候補指名を目指している鴻海(ホンハイ)グループの創始者、郭台銘(グオ・タイミン)氏が米国、日本を訪問後の22日に「台湾を弾薬庫にしてはならない。科学技術の島にすべき。もし自分や国民党の人が総統になれば、軍機は飛んでこない」と主張したとしている。

また、第三勢力として台頭しつつある台湾民衆党柯文哲(カー・ウエンジャー)主席も総統選挙への出馬の意向を見せており、メディアに対して「民進党の中国に対する強硬姿勢は好戦的だが、国民党も中国に対して恭順すぎる。この緊迫した時期には、第三勢力が台湾をリードすべきだ。中国も米国も核戦争などしたくない、恐れているのは誤爆や誤判断。これまで多くの戦争がボタンの掛け違えで起きてきた」と語り、米中対抗にはシンガポールや日本の姿勢に学ぶべきだとの考えを示したと伝えた。

記事は、台湾・東呉大学の政治学者である陳方隅(チェン・ファンユー)氏が「国民党と民進党は今後も対立的な言論をエスカレートさせるだろう。ただ、現時点でどちらが優勢か判断することはできない」と語り、台湾国立政治大学の学者であるレブ・ナッチマン氏が総統選挙の行方について「2大政党と結びつきのない無党派層」が重要な存在になる可能性を指摘したことを紹介している。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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