2023年4月26日、中国メディアの環球時報は、「スペイン人の半数近くが次の自動車として中国ブランド車を検討している」という調査結果を紹介する記事を掲載した。

記事は、スペイン自動車工業会（ANFAC）が今月発表したデータで、昨年の同国における中国ブランド自動車販売額が前年比6800万ユーロ（約100億円）増の13億9000万ユーロ（約2040億円）に達したと紹介。オンライン自動車マーケットプレイスCarwowの調査では、スペイン人の半数が中国ブランド車を次に購入する車として検討しており、ドイツでも30％、英国でも29％が同様の考えを持っていることが明らかになったと伝えた。

そして、これらのデータを紹介したスペインメディア「Diari de Tarragona」が、「中国の新エネルギー自動車は品質が高い一方でリーズナブルで、すでに世界の電気自動車（EV）分野におけるリーダー的地位にある」と評するとともに、Carwowのスペイン地域マネージャーによる「中国製自動車に対する人々の見方は急速に変わっている。中国車は現代的で優雅なフォルムを持っているが、欧州のデザイナーを招いて新車種のデザイン面での魅力を保っているのだ。そして中国車は欧州の最高安全基準もクリアしていて、成熟した大手ブランドをもしのいでいる」というコメントを伝えたと紹介している。

一方で、中国車に対しては一部の人の間でなおも懐疑的な見方が根強く、Carwowの調査を受けた47％が品質面で、43％がアフターサービスで、31％がブランド知名度で、17％が政治的な問題で、9％がビジュアル的な理由で中国車に対してネガティブな印象を持っていると回答したことを併せて伝えた。なお、Carwowによる調査の対象、母数、調査方法などについては明らかになっていない。（翻訳・編集/川尻）