中国のおじさんファンが「スラムダンク」グッズを爆買い?し烈な争奪戦、転売も―中国メディア

Record China    2023年4月28日(金) 17時0分

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26日、中国メディアの中新経緯は「中国の中年男性ファンが『スラムダンク』グッズを爆買い?」と題する記事を掲載した。

2023年4月26日、中国メディアの中新経緯は「中国の中年男性ファンが『スラムダンク』グッズを爆買い?」と題する記事を掲載した。

記事は、「ここ数日赤いウイッグをかぶり、赤いユニフォームを着た中年男性らが中国全国の映画館で盛り上がっている。彼らは何をしているのか」と疑問を提起し、その理由は20日に中国で公開された映画「THE FIRST SLAM DUNK(スラムダンク)」にあると述べた。

中国では1993年にアニメ「スラムダンク」の放送が開始されたが、物語の中で湘北高校が優勝しなかったことは多くの視聴者の「青春の無念」となったという。記事は、30年後の2023年にファンの無念の気持ちがビジネスチャンスとなったと指摘した上で、「スラムダンク」グッズの1つである499元(約9650円)のユニフォームが取り合いになったことを伝えた。

■グッズが大人気、1分で売り切れも

映画「スラムダンク」の出品者と版権元である東映アニメーションは20日、ECサイト・Tmall(天猫)のストアで湘北高校のユニフォーム、キャラクターのフィギュア、キャップなど一連のグッズを販売したが、初日には販売額が300万元(約5790万円)を突破し、一部のグッズは1分以内に売り切れ、「『スラムダンク』グッズ」は関連ECプラットフォームでホットな検索ワードになったという。

記事は「スラムダンク」グッズの売り上げについて、「湘北のユニフォームを例にすると、1着の価格は499元で、20日の販売開始からすでに3000着以上が完売。出荷日は『支払い後50日以内』となっている。単純計算すると、ユニフォームだけでグッズの売り上げは少なくとも149万7000元(約2890万円)あることがわかる」と試算した。

記事によると、東映アニメーションストアの担当者は「グッズは20日に販売を開始したが、今回は非常に人気が高い。具体的な販売量は月販データを参考にすることをお勧めする。商品はいずれも限定販売のため、近日中に補充される確率は比較的低い。在庫補充やグッズの発送はしているが、努力しても時間はかかるものだ。辛抱強く待っていてほしい」と語ったという。

■し烈な争奪戦、転売も

記事は、映画「スラムダンク」の公開後、多くのファンがキャラクターと同じ服装で映画館を訪れ、疑似体験的に映画を鑑賞していると述べ、映画の興行収入分析アプリ「灯塔専業版」のデータアナリスト、陳晋(チェン・ジン)氏の「『スラムダンク』グッズの主な購入者は30~39歳の大人。このような観客の特徴は非常に明確で、かつ近年ではあまり見られなかった」という言葉を引用した。

その上で、「スラムダンク」ファンである31歳の王偉(ワン・ウェイ。仮名)さんの事例を紹介。グッズの争奪戦に加わったが、お気に入りの流川楓の背番号11を思うように手に入れられなかったという王さんは、「販売開始から5分もしないうちに争奪戦に加わった。発売前はLサイズにするかXLサイズにするか迷っていたが、オンラインになった途端、Mサイズもなくなっていることが分かって、あまりにも人気だと思った。しかし運良く、補充された三井寿の背番号14のユニフォームを購入できた。ユニフォームが届くとすぐに映画館に着ていき、2回目を鑑賞した」と話した。その一方で王さんは、499元のユニフォームは安くはない上、転売屋に奪われ、中古プラットフォームで売られているのではないかと懸念も示した。

記事も、「正規ルートで購入したユニフォームがまだ出荷されていないにもかかわらず、中古プラットフォームではすでに多くの人が価格を上げて転売していることを発見した」とし、中古品プラットフォームでグッズを販売している張凱(ジャン・カイ。仮名)さんの事例を紹介。張さんによると、今回は合計20着のユニフォームを手に入れたが、このうち「ストック」しているのは三井寿の背番号14が11着と最も多く、次いで流川楓の背番号11が5着、桜木花道の背番号10が4着という。張さんがこれらのユニフォームにつけた価格は1着699~999元(約1万3500~1万9300円)となっているが、この提示価格は最終価格ではなく、実際は二次市場で価格が定まるのを待たなければならないそうだ。

記事は張さんの「価格は自由につけられているが、最近は変動がある。具体的な価格はユニフォームが入荷してから二次市場で決まる。私は三井寿のユニフォームを最も多く持っている。彼のユニフォームは高くなるので、1着の価格が1000元(約1万9300円)になると見積もっている。流川楓と桜木花道のユニフォームは少ない。2人のXLサイズのユニフォームはまだ断続的に出てくるはずなので、プレミアム価格はそれほど大きな額にはならず、600元(約1万1600円)前後になると見積もっている」という言葉を紹介。張さんが購入したユニフォームの原価は1着499元(約9650円)とした上で、全て見積価格通りに売れれば販売額は1万6400元(約31万6500円)になり、9980元(約19万3000円)の原価を差し引くと6420元(約12万3900円)のもうけになると試算した。

このほか、ここ1週間で中古品フリマアプリの「閑魚」では「スラムダンク」関連の新商品数が1万点を突破し、前月比261%も上昇。ユニフォーム、映画のチケット、ポスター、マグネットといった商品の出品数が多かったという。「閑魚」のタイムラインでは、「私の青春は『スラムダンク』」という話題が70万人近いユーザーの注目を集めた。(翻訳・編集/柳朱音

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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