台湾に追い抜かれた韓国経済、明暗を分けた決定的要因は?=韓国ネット「前政権のせい」「3年後は…」

Record Korea    2023年5月1日(月) 18時0分

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30日、韓国・毎日経済は「韓国、結局は台湾に追い抜かれた…両国の明暗を分けた決定的な要因は」と題する記事を掲載した。資料写真。

2023年4月30日、韓国・毎日経済は「韓国、結局は台湾に追い抜かれた…両国の明暗を分けた決定的な要因は」と題する記事で、「01年のITバブル崩壊と08年の金融危機を経て成長率が鈍化し『老いゆく虎』と呼ばれた台湾が再び復活している」とし「迅速な体質改善と半導体の急成長により1人当たり国内総生産(GDP)の指標で韓国を上回るなど、急速な経済成長を続けている」と伝えた。

記事によると、台湾の1人当たりGDPが18年ぶりに再び韓国を上回った。記事は「韓国と台湾の明暗を分けた最大の要因は、半導体産業の競争力の差だ」とし、「韓国と台湾はいずれも輸出中心の産業構造。輸出の核心は製造業で、製造業の柱がまさに半導体であるため」と説明している。

台湾のGDPの中で製造業の付加価値が占める割合は13年の29.1%から昨年は34.2%に5.1ポイント増加した。一方で韓国は27.8%から25.6%に2.2ポイント減少した。

また台湾の製造業のうち電子・精密機器業種のシェアは21年に54.8%に達し、13年より9.4ポイント増加した。電子・精密機器業種の年平均の成長率は8.7%で、製造業全体の年平均成長率(5.5%)を上回った。一方で韓国は、電子・精密機器の製造業全体に占める割合が台湾に比べて相対的に小さく、製造業全体の過去10年の年平均成長率も2.8%にとどまったという。

製造業における差は輸出にも影響を与えた。台湾の輸出は13年から22年まで毎年平均4.6%ずつ増加し、韓国(2.2%)と世界平均(3%)を上回った。韓国の輸出規模は13年には台湾の約2倍だったが、昨年は1.4倍にとどまったという。

台湾は半導体産業に支えられ、昨年に514億ドル(約7兆383億円)の貿易黒字を記録した。一方韓国は、最大貿易国の中国のコロナ防疫封鎖により478億ドルの貿易赤字を記録したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「台湾は政府レベルで半導体事業を支援しているのに、韓国は文在寅(ムン・ジェイン)政権が5年にわたってサムスンを苦しめた」「李在鎔(サムスン電子)会長を牢屋に入れた前政権のせい」「こうした問題が生じたのは、労働組合と政治に原因がある」「政府は死にものぐるいで半導体を生き返らせなければならない」などの声が上がっている。

その他「3年後には、韓国を追い抜いていく国がさらに増えるだろう」「今は半導体のおかげで台湾が韓国を追い抜いたように見えるが、さまざまな輸出商品のある韓国と比較するのはやや無理がある。韓国は鉄鋼やバッテリー、船舶、車、K‐POPなどが思いつくけど、台湾には半導体以外に世界市場で競争力のある主力商品がない」などの声も見られた。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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