「お嬢さま」のように愛を一身に受けている韓国のパンダ―中国メディア

人民網日本語版    2023年5月8日(月) 20時30分

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中国から韓国に貸与されているジャイアントパンダのカップル「愛宝」と「楽宝」との間に生まれた「福宝」がこのほど、生後1000日目を迎えた。

中国から韓国に貸与されているジャイアントパンダのカップル「愛宝(アイバオ)」と「楽宝(ローバオ)」との間に生まれた「福宝(フーバオ)」がこのほど、生後1000日目を迎えた。3頭が暮らす韓国京畿道龍仁市のテーマパーク「エバーランド」は、「福宝」の生後1000日記念イベントを開催し、たくさんの観覧客が訪れた。また、ネット上では飼育員の姜さんや宋さんが「福宝」を溺愛する様子も大きな話題となっている。

2020年7月20日に韓国で生まれた「福宝」は、韓国で初めて自然繁殖に成功したジャイアントパンダ。父親の「楽宝」と母親の「愛宝」は2016年4月21日に韓国で正式に一般公開された。3頭は現在、「エバーランド」の「パンダワールド」で暮らしている。「福宝」は誕生から現在に至るまで、飼育員の姜さんと宋さんに愛情をたっぷり注がれて育てられている。宋さんは「福宝」のために、竹のメガネやギターといったたくさんの玩具を自作して与えているため、「福宝」は玩具を最も多く持っているパンダと言っても過言ではない。

それだけでなく、2024年には契約期限を迎え、「福宝」は中国に返還されるため、「福宝」が中国に戻った後、中国語が分からなかったり、友達ができないのではないかと心配した飼育員の姜さんは、毎日「福宝」に中国語で話しかけているという。「福宝」は韓国や世界各地のネットユーザーの間で大人気となっており、「エバーランド」が「福宝」の成長を記録するために作成した動画は現時点で、動画共有サービス「YouTube」における再生回数が累計で1億回以上に達している。「福宝」は生まれてから現在に至るまで、飼育員から至れり尽くせりの世話を受けているため、ネットユーザーらは親しみを込めて、韓国の「財閥のお嬢さま」と呼んでいる。

韓国に貸与されているパンダに対しては、生理学や動物行動学、遺伝学といった分野の科学研究が実施されている。そのうち、最も重要となるのが繁殖に関する研究だ。韓国に貸与されているのは中国ジャイアントパンダ保護研究センターで生まれ、ハイレベルの繁殖トレーニングを受けたパンダとなっている。「愛宝」と「楽宝」は、比較的珍しい自然繁殖により「福宝」を産んだ。韓国の動物園の研究員は、繁殖の過程を記録してそれを研究し、パンダの生殖生理学や動物行動学の研究に役立てている。また、研究者はDNA分析や遺伝的多様性研究といったパンダの遺伝学研究も実施し、パンダのゲノムや遺伝的特徴の解明に役立てている。

また、韓国の動物園はパンダに質の高い竹や野菜、果物を与えており、研究者はその栄養成分を分析することによって、パンダが必要としている栄養や食性の特徴を研究し、パンダの栄養学に重要なデータを提供している。これらの研究成果は、パンダの保護やその生態学、動物行動学、栄養学、繁殖生物学の研究において、重要な参考価値を備えている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)




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