韓国で起きた駐車場の屋根崩落事故、鉄筋30本を入れ忘れていたと判明=ネット「怖くて入居できない」

Record Korea    2023年5月10日(水) 15時0分

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9日、韓国・中央日報は「先月発生した地下駐車場の屋根が崩落する事故の原因は、建設会社が鉄筋を入れずに工事を行ったことだと判明した」と伝えた。資料写真。

2023年5月9日、韓国・中央日報は「先月発生した地下駐車場の屋根が崩落する事故の原因は、建設会社が鉄筋を入れずに工事を行ったことだと判明した」と伝えた。

先月29日午後11時30分ごろ、仁川(インチョン)・黔丹(コムダン)新都市のマンション建設現場で、地下駐車場の屋根スラブが崩落する事故が発生した。深夜のため幸い人命被害はなかった。このマンションは韓国土地住宅公社(LH)が発注し、GS建設が施工中で、今年10月に完工の予定だった。

事故後、GS建設は「設計構造上の問題の可能性もあり、精密調査の結果を待つ」との立場を示したが、LHは「設計段階から施工会社の独自技術が反映されている現場だった」として対立。2日に事故現場を訪れた元喜龍(ウォン・ヒリョン)国土交通部長官が「違法行為が判明した場合、LHとGS建設は重い責任を覚悟しなければならない」と警告していた。

GS建設は9日、「超音波撮影により、設計と異なる施行とみられる部分が見つかった」と明らかにし、施工会社としての責任を認め謝罪した。同社独自の調査の結果、本来用いる設計になっていた鉄筋(せん断補強筋)約30本が入れ忘れられていたことが分かったという。業界では「GS側が故意に鉄筋の数を減らしたのでは」との声も上がっているが、GS建設は過失だとしている。

国土交通部は現在、国土安全管理院の主管で事故現場の精密調査を進めているが、より徹底した原因究明のために、建設技術新工法に規定された「建設事故調査委員会」に拡大する方針。委員会は精密調査にも参加した専門家3人を含め関連分野の専門家12人で構成し、7月1日まで調査を行うという。この調査により、GS建設の調査結果とは異なる原因が明らかになる可能性もあると、記事は伝えている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「駐車場がこれでは、マンションそのものがちゃんと建てられているかも疑わしい。GSの社長がまず入居してみればいい」「マンション全てを再施工でもしないと、怖くて誰も入居しないだろう」「GS建設は廃業すべき。全国のGSが建てた物は100%検査すべき」「鉄筋の入れ忘れということで現場監督に責任を負わせて終わりにする腹づもりでは」「入居後にこんな事故が起きたら大変な人命被害が出るところだった。厳重に罰してもらいたい」「撤去して造り直さないと100%また崩落するだろう」など、怒りの声が殺到している。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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