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「スラムダンク」は単なるバスケットボールの話ではない―中国メディア

Record China    2023年5月13日(土) 12時0分

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10日、中国のニュースサイト・捜狐に「『スラムダンク』の音楽は全てが名曲」と題する文章が掲載された。(※本記事はネタバレを含みます)

2023年5月10日、中国のニュースサイト・捜狐に「『スラムダンク』の音楽は全てが名曲」と題する文章が掲載された。(※本記事はネタバレを含みます)

映画「THE FIRST SLAM DUNK(スラムダンク)」は中国で4月20日に公開された。文章は、「BGMが流れると多くの人が子ども時代に戻ったかのようになり、懐かしさを感じずにはいられない。『スラムダンク』はすでに体に刻み込まれた作品で、BGMが少なければ魂も削られるように感じる」と述べた。

今回の映画については、「宮城リョータが主役を務めたのが原作者・井上雄彦氏による一番のポイント。主人公や画風の変化、そしてオリジナルの曲の数々を一切採用しないなど、過去の夢ではなく、新たな独立した作品であることを強調している。宮城と同じような身長で才能も平凡だが、昔は夢を持って前に進んできた中年の人々に向けて、かつて辿った道を振り返らせ、新たな一日に希望を抱かせるような作品だ」と評した。

また、「アニメ『スラムダンク』は1993年にスタートした。この年は株式会社ビーイング(現:株式会社B ZONE)が爆発的ヒットを生み出した年でもあった」と指摘し、「当時、ZARD、WANDS、大黒摩季などがミリオンセラーを叩き出した」と説明。「バンドのアルバムの売り上げは急速に伸び、ロックは完全に日本の音楽のメインストリームとなった。オープニング曲を歌っていたこれらのバンドが早々に解散したことを除けば、ZARD、WANDS、大黒摩季はJ-POPの中ではそれなりの売り上げと地位を誇っており、エンディング曲はその年のミリオンセラーのシングルがほとんどだった。こうして人気のピークにいる井上雄彦氏と、バンドブームのピークが重なり、『スラムダンク』が作り上げられた。また、徳永暁人も才能あるミュージシャンで、ZARDの中・後期の作曲を担当し、倉木麻衣にも多くのヒット曲を提供した」と述べた。

一方で文章は、「なぜB'zが『スラムダンク』の音楽を担当しなかったかは気になる」と疑問を表しつつ、「当時の株式会社ビーイングが新人の宣伝を図ったのかもしれない」と推測した。「スラムダンク」作中のBGMについては、「他のアニメよりも飛び抜けていて、オープニング曲、エンディング曲、挿入歌の全てが名曲だ」と称賛。加えて映画版にも言及し、「もしアニメ版の画風と音楽、そして漫画版のストーリーを抜きにすれば、一つの成功した二次創作的な映画だ。特にラストの二十数秒の無音のカットは、緊張感を極限にまで高めた」と評した。

文章は「『スラムダンク』は単にバスケットボールを語っているのではない。あるいは、バスケットボールはただの題材に過ぎないとも言える。物語を通じて貫かれているのは青春。青春は愚かであり、がむしゃらであり、負けを認められないものであり、心残りがあるもので、キラキラと輝いているものであるということだ」とした上で、「『スラムダンク』を見て熱血を感じるのはまさに青春の中にいる人で、この作品を見て涙を流すのは青春をすでに失い、かつて輝いていた人々だ。しかし青春はいつも気づけば過ぎ去っているもので、振り返ってようやく貴重だったと感じられるものなのだ」と締めくくった。(翻訳・編集/柳朱音

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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