中国発の動画投稿アプリ「TikTok（ティックトック）」について、ベトナムでの活動に対する全面検査が行われるとの記事が17日、中国のSNSに掲載された。

ベトナム情報を発信する「越南網」によると、ベトナム情報通信省は、八つの省や委員会などが組織をまたいだチームを立ち上げ、TikTokに対する全面的な検査を行うことを明らかにした。

メンバーは同省の他、公安省、文化・スポーツ・観光省、商工省、財政省、ホーチミン共産青年同盟中央委員会などの代表で構成。検査内容は、ソーシャルネットワークサービスの提供に関する規定の実施状況や情報チェックプロセス、ユーザー情報の検証、同国の法律に違反する情報の防止・削除、ユーザーからのクレーム処理、コンテンツ配信のアルゴリズム、ユーザーデータの収集・管理・保存・使用、情報およびネットワークセキュリティー、広告規定や児童保護規定の実施状況、サイバー空間における社会的弊害の防止・撲滅や納税状況などに及ぶ。

情報通信省は先月、TikTok（ベトナム）の6種類の違反行為を公表しており、これには効果的な措置を講じて攻撃的なコンテンツの拡散を抑制していないことなどが含まれていた。

同省傘下の電子情報当局の責任者は「TikTokのミスは深刻な結果を残した」とし、「例えば、フェイクニュースの拡散に有利な環境をつくり、深刻な経済的損失と社会の混乱をもたらした」と指摘したという。（翻訳・編集/野谷）