Record China 2023年5月23日(火) 14時0分
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22日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、欧米の自動車メーカーが続々と中国市場から撤退する動きを見せていると報じた。写真は中国のモーターショー。
2023年5月22日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、欧米の自動車メーカーが続々と中国市場から撤退する動きを見せていると報じた。
記事は「西側の自動車メーカーは電気自動車(EV)分野で中国メーカーに全く歯が立たないことを認識しつつあり、競争の激しい中国市場から1社また1社と撤退し始めている。最新の例となったのが、米国の老舗メーカー、フォードだ」とし、同社のジム・ファーリーCEOが16日に今年中に中国市場から撤退する計画を発表したと伝えた。
そして、世界最大の自動車市場を誇る中国は、EV化が最もハイペースで進んでいる国でもあり、昨年販売されたEVは536万5000台に上ったと紹介するとともに、中国本土のEVメーカーが低価格を強みとしてシェアを急速に拡大しており、特にEV分野を中心に中国の自動車市場競争がますます激しくなっていると説明。また、中国政府は外資メーカーが中国で生産を行う際に現地メーカーとの合弁を義務化しているほか、自動車の輸入にも高い関税をかけているため、海外ブランド車は競争力を削がれているとした。さらに、中国はEV用バッテリーでも世界をリードし、その材料となるリチウム、コバルト、ニッケルといった資源も掌握しているため、欧米メーカーはますます不利な状況に追い込まれていると紹介した。
一方で、欧米メーカーの流れに逆行し、中国のEV市場になおもチャンスがあると信じているのがドイツのフォルクスワーゲンであるとし、昨年中国に約40億ユーロを投資したのに続き、今年4月には10億ユーロ(約1500億円)を投じて安徽省合肥市に開発センターを建設し、現地のサプライヤーとの提携も強化することにより中国での開発所要時間を30%程度削減することを発表したと伝えた。
記事は、利益の半分以上を中国で生産する自動車に頼っているフォルクスワーゲンにとって、化石燃料車からEVへのモデルチェンジはまさに死活問題だとした上で「幸い、フォルクスワーゲンは欧米市場も持っているため、欧米両大陸での工場建設を加速して自前のバッテリー生産に取り組むことができるのだ」と評している。(翻訳・編集/川尻)
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