2023年5月24日、韓国・聯合ニュースなどによると、韓国型ロケット「ヌリ号」の打ち上げが延期された。

記事によると、韓国航空宇宙研究院は同日午後6時24分の打ち上げに向け、同3時40分から推進剤（燃料と酸化剤）を注入する予定だったが、直前に技術的問題が発生したため全作業を中止した。

準備作業が遅れたため、打ち上げは延期となった。打ち上げ予備日は25～31日となっている。

ヌリ号は21年10月の1回目の打ち上げではエンジンが計画より早く停止し模擬衛星を軌道に乗せることができなかったが、昨年6月の2回目の打ち上げでは模擬衛星を目標軌道に乗せることに成功した。3回目の打ち上げでは実用衛星を目標軌道に乗せる予定だという。

このニュースを受け、韓国のネットユーザーからは「焦って大金を無駄にせず、少しでも異常があれば延期し、完璧な状態で打ち上げてほしい」「打ち上げる前に問題に気付けてむしろ良かった」「『ちょっと不安だけどとりあえず打ち上げてみよう！』というマインドより断然良い」「技術は試行錯誤を繰り返して成熟していくもの。落ち込む必要はない」「次は必ず成功する」など応援の声が寄せられている。

一方で「いつも直前に延期」「こうなると思った」「完璧に準備することがそんなに難しいのか」「失敗に終わりそう」など冷ややかな声も見られた。（翻訳・編集/堂本）