人民網日本語版 2023年5月26日(金) 5時0分
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中国の複数のメーカーが小型バッテリー電気自動車を続々と打ち出し、都市部の「交通手段として気軽に乗りたい」というニーズに応えている。
「普段の買い物にぴったりの車」の五菱宏光MINI EVから、比亜迪(BYD)の新世代コンパクトEVの海鴎まで、最近は複数のメーカーが小型バッテリー電気自動車(BEV)を続々と打ち出し、都市部の「交通手段として気軽に乗りたい」というニーズに応えている。人民日報海外版が伝えた。
乗用車市場情報連席会がまとめたデータでは、ここ数年、A00クラス、またはA0クラスの車種がBEV市場でほぼ半数近いシェアを占めるようになり、特により安価なA00クラスのシェアが30%前後に達した。今年4月末現在、上海通用五菱汽車の新エネ車総販売台数は150万台に迫り、そのうち宏光MINI EVシリーズが115万台を突破した。
若者と女性の消費者は小型車をより好んでいる。少し前に発表された「自動車利用者層のインサイトと購入意思決定についての白書」によると、小型車のターゲット層は働き始めたばかりの人と若い母親で、年齢は20~30歳、年収は10万~20万元(約200万~400万円)、自動車購入の主な目的は日常的な移動手段および通勤用だ。関係機関が今年3月に発表した「新エネルギー自動車女性ユーザーインサイト報告2023」によると、自動車消費において、女性層は新エネ車を好む割合が66%に達して、男性を大きく上回り、市場のポテンシャルが高いという。
女性が新エネ車を購入する主な理由は、レジャー・娯楽と子どもの学校の送り迎えが中心で、購入時には15万元(約300万円)以下の車種によく注目するという。
都市部では、多くの消費者が小型車を家族のセカンドカーと考えている。北京市民の李さんは、「A00クラスの車はうちの2台目にするのにぴったり。価格が安く、燃費もいいからだ。道路が渋滞していたら、走行でも停車でも小型車の方が柔軟に対応できる。自分は今、近所に出かける時は小型車を使う」と話した。
個性を追求する若者にとって、小型車はより「楽しい」という。ショート動画プラットフォームでは、自動車愛好家が自分の小型車を改造する様子を発信し、その費用は自動車価格を上回ることもあるという。
農村の消費者は経済的な小型車を特に好んでいる。ここ数年、農家の生活水準が安定的に上昇し、農村の道路環境が大幅に改善されたのに伴い、新エネ車はグリーン・環境保護、経済的・お値打ちという優位性があることから、続々と農村の家庭に入り込むようになった。特に低価格でボディもコンパクトなA00・A0クラス車が農村地域でより人気となっている。20年7月に始まった新エネ車の農村進出が農村地域の自動車販売量を大きく牽引し、3年間の累計販売台数は410万台を超えた。
中国自動車工業協会の許海(シュー・ハイ)サブチーフエンジニアは、「小型BEVは都市部では家庭のセカンドカーになり、農村部では低速電動車に取って代わることができると同時に、低炭素移動の理念を満たしている。そのため将来には大きな発展の余地がある」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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