譚公は香港でのみ崇拝されている神様なのだそうだ。元王朝時代に広東省恵州市で生まれたという譚公は、幼少のころから天気を予想したり病を治す力を持っていた。恵州市から香港へ来て筲箕湾辺りで働いていた恵州市出身の人々が筲箕湾の地に譚公廟を建設したのが香港の譚公廟の始まりだ。

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譚公の誕生日（今年は5月26日）に香港筲箕湾の譚公廟で盛大な祝賀パレードやイベントが行われた。1905年に建てられた廟は、2002年にオリジナルデザインを残しながら再建されている。

祝賀パレードには何十にも上る各地の団体が参加。海沿いの筲箕湾の街を獅子舞や龍が練り歩き公廟まで行くという盛大なパレードとして知られている。

獅子や龍の舞のほか、このような舞踊団体も参加しているパレードは、少しずつ歩みを進めながら廟へ近づいていく。

パレードのクライマックスはもちろん譚公廟だ。獅子も龍も敬意を表して立ち上がり、譚公廟の前で舞を披露する。

この日も午前9時前から午後3時過ぎまで譚公廟前でひっきりなしに祝いの舞が披露され、廟内では多くの参拝者が祈りを捧げ、活気に満ちた一日だった。

ここまで大がかりで盛大なイベントはここ数年控えられてきた。今年は香港各地でさまざまなイベントが再開され、盛り上がりを見せている。次の大きなイベントは6月のドラゴンボートで、こちらも毎回大盛り上がりを見せるイベントだ。街には以前のような活気が戻ってきており、イベントを目いっぱい楽しむ人々の姿が見られた。（提供/フライメディア）