人民網日本語版 2023年6月5日(月) 16時30分
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中国初の国産大型クルーズ船は1日、ドックに水が注入されて船体が浮かび上がり、ドックを出る前の最終テストの準備作業がまもなく始まり、予定では6月6日に正式にドックから出ることになっている。
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中国初の国産大型クルーズ船は1日、ドックに水が注入されて船体が浮かび上がり、ドックを出る前の最終テストの準備作業がまもなく始まり、予定では6月6日に正式にドックから出ることになっている。「愛達・魔都(ADORA MAGIC CITY)」号と名づけられたこの国産大型クルーズ船は、後続の海上試運転を終えた後、年内に納船され、そして上海を母港とする国際航路を開設する見込みだ。現時点で世界で最も複雑な単体の電気機械製品であるこの国産大型クルーズ船は、部品の数が2500万点にも達し、今回ドックから出ることによってクルーズ船の製造やメンテナンスなどをめぐる1兆元(約20兆円)級の産業チェーンをさらに牽引することになる。
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情報によると、「愛達・魔都号」の総トン数は13万5500トン、世界最大のクルーズ船運航会社カーニバル・コーポレーションが使用するビスタクラスのプラットフォームに基づき、全長323.6メートル、幅37.2メートル、満載喫水8.55メートル、最大速力22.6ノット、旅客定員最大5246人、客室2125室となっている。
中国船舶集団とカーニバル社の合弁会社・中船嘉年華郵輪の陳然峰(チェン・ランフォン)最高経営責任者(CEO)は、「初の国産大型クルーズ船は2023年内に納船されるとともに、上海を母港とした国際航路を開設することになる」と述べた。また同社によると、「愛達・魔都」号が運営をスタートすると、日本航路と東南アジア航路を運航するとともに、「海上シルクロード」などの中・長距離航路の運航もタイミングよくスタートし、長・中・短距離を合わせた多様な旅行・レジャーの選択肢を提供することになるという。
初の国産大型クルーズ船の納船は、運航中の大型クルーズ船がすべて海外製品というこれまでの状況を過去のものにしてもいる。長年にわたり、世界には大型クルーズ船を設計・建造できる企業がイタリアのフィンカンティエリ、ドイツのマイヤー・ヴェルフト、フランスのアトランティーク造船所など数社しかなく、その背後には大型クルーズ船の建造が非常に難しいということが原因としてあった。
業界関係者によると、現在世界で最も複雑な単体の電気機械製品であるこの国産大型クルーズ船は、建造のレベルが他の輸送機関よりもはるかに複雑だ。部品の数は2500万点にもなり、大型旅客機「C919」の約5倍、高速鉄道「復興号」の13倍に相当し、また「海上を移動する都市」などと呼ばれている。国産大型クルーズ船がドックから出ることによって、1兆元級の産業チェーンを牽引することになるという。
一般のクルーズ船をはじめとする輸送船と異なり、大型クルーズ船の建造は造船技術のほか、ホテル、娯楽システムなど数十の専門分野に関わっている。航行の安全保証のほか、乗船者の船上生活や娯楽サービスなども考慮しなければならない。
ベテラン旅行専門家の王興斌(ワン・シンビン)氏は、「クルーズ船の建造は複数の産業を牽引している。原料の生産から部品の割当まで、重工業から軽工業まで、いずれも関わっている。例えば建造において、クルーズ船のシステム集積やコア装備の開発を牽引するほか、動力装置、甲板機械、船室設備、新エネルギー・クリーンエネルギーなども含まれる。国産大型クルーズ船の進水により、後続の日常的な船舶の修理メンテナンスといった関連産業も牽引されることになる」と述べた。
クルーズ船は「黄金水道に浮かぶ黄金産業」と呼ばれており、その産業チェーンが長く、牽引する力が強く、影響力が大きく、カバーする面が広く、国際化レベルが高く、乗数効果が14倍に達し、1兆元産業に属している。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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