中国EVが低価格を強みに米市場に本格進出、果たして成功するか?―米メディア

Record China    2023年6月14日(水) 7時20分

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12日、米VOAの中国語版サイトは、中国のEVメーカーが米国自動車市場に本格参入しようとしていることを報じた。

2023年6月12日、米VOA(ボイス・オブ・アメリカ)の中国語版サイトは、中国の電気自動車(EV)メーカーが米国自動車市場に本格参入しようとしていることを報じた。

記事は、長年の準備期間を経て、中国のEVメーカーが価格面での優位性を引っ提げて米国のEV市場に打って出ようとしており、米国自動車業界ウォッチャーからも「中国のEVメーカーのパフォーマンスは注目すべきものであり、価格の強みを生かしての米市場参入は時間の問題」との声が出ていると伝えた。

そして、中国製EVは圧倒的な低価格により中国の化石燃料車や欧州のEVを寄せ付けず、市場シェアを急速に伸ばしているとする一方で、米中関係が緊迫化していることから中国メーカーが米国市場に進出するのは日本や韓国による進出よりもはるかに難しいと指摘。アナリストからは「米国の消費者が中国ブランドを支持したがらないだけでなく、米国の立法者が中国製品に対してさらに厳しい規制措置を発動する可能性が高い」との見方が出ているとした。

大きな逆風が予測される中でも、中国メーカーは米国市場進出の野望をますます強めているようだ。記事は、中国の新興EVメーカー蔚来(NIO)が昨年、カリフォルニア州のシリコンバレーに研究開発センター用ビルを借り、25年までに米国進出を実現するとの情報が流れたほか、BYDもロサンゼルスに電動のバスやトラックを生産する工場を建てるとともに、昨年より米国の販売網に関する研究を開始したと伝えられていることを紹介した。

その上で、サンノゼ州立大学のアハメド・バナファ教授が、地政学的な緊張の激化により、中国のEVは米国進出の際に関税を含むさまざまな障壁に直面するほか、監督管理当局や消費者からの抵抗を受けることになるとするとともに「中国ブランドの品質と信頼性に対する疑問や懸念はなおも根強い。また、テスラやGM、フォードなどが地位を築いている米国市場で、中国EVブランドが知名度を高めるには時間が必要だ」と指摘したことを伝えている。(翻訳・編集/川尻

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※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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