ドイツの国家安全戦略、中国とのデカップリングはせず―仏メディア

Record China    2023年6月15日(木) 11時0分

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14日、仏国際放送局RFIは、ドイツが国家安全保障戦略を発表し、中国とのデカップリングはしない姿勢を示したことを報じた。

2023年6月14日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)は、ドイツが国家安全保障戦略を発表し、中国とのデカップリング(切り離し)はしない姿勢を示したことを報じた。

記事は、ドイツ政府が14日に発表した国家安全保障戦略について同国のラジオ局が「国の安全に対する内的、外的脅威を360度全方位的に考慮するというのが基本的な方針」と解説し、ショルツ首相が記者会見で、国の安全戦略は国防にとどまらず、多くの関係当局を含んだ全体的な協力による国の安全を確保することだと述べたことを伝えた。

また、ベーアボック外相が「ドイツの安全保障が直面する試練は、薬物、サイバー、大気や水の清潔度など生活のありとあらゆる面にまで浸透している。安全戦略は行政、病院、会社などを含む社会全体で取り組まなければならない」との見解を示したことを紹介した。

さらに、中国との関係についてショルツ首相が「政府の路線は中国とのデカップリングではなく、原材料を大きく依存するリスクを低減することだ」と強調するとともに「中国の経済は成長を続けるだろうし、そうあるべきカだ。安全保障問題を提起する必要があるのは、バランスを守るため」と述べたほか、「中国は、ロシアに対してウクライナ戦争中に核兵器を使うべきではないと明確に意思表示している」とし、中国に対してロシアとは異なる位置づけで認識していることを示したとしている。

記事は、同戦略の中国に関連する記述について、EUが2019年に示した「気候変動などの重要な問題におけるパートナー、経済面での競争相手、体制上のライバル」という対中姿勢を踏襲したものであるという南ドイツ新聞の分析を紹介。今回の戦略文書では対中政策の具体的な行動について記述されておらず、ドイツ政府が今後数カ月以内に中国に焦点を当てた戦略文書を発表する準備を進めていると伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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