Record Korea 2023年6月17日(土) 17時0分
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韓国がポーランドに輸出した戦闘攻撃機「FA50」について主要紙は「ポーランドがほれ込んだ」と伝えた。価格が第4・5世代機の半分で維持費も3割に抑えられるのが理由だ。写真は韓国国防部フェイスブックより。
韓国がポーランドに輸出した超音速戦闘攻撃機「FA50」について、韓国紙は「ポーランドがほれ込んだ」と伝えた。価格が第4・5世代の戦闘機と比べると半分の水準で1時間当たりの維持費も約3割に抑えられるのが理由だ。
FA50は韓国製高等練習機T50を韓国航空宇宙産業(KAI)が米ロッキード・マーチン社の技術的支援を受けて改良した。価格は他の4・5世代戦闘機の半分の水準に相当する6200万ドル(約87億円)だ。1時間当たりの維持費も、他の4・5世代戦闘機の30%程度に相当する3500ドル(約49万円)だという。FA50はパイロット2人が搭乗できる複座型機として造られ、訓練生と教官が搭乗できる。
朝鮮日報によると、ポーランド空軍のイレネウス・ノバク司令官は最近、FA50の1号機出庫式に出席するため韓国を訪問した際、国営メディアPAPとのインタビューで今後の運用計画などを明かした。ノバク司令官は「FA50は、およそ1時間の飛行で1.5トンほどの燃料を消費した。もし(米国製の)F16機であれば3.5トン必要だっただろう」とし、「この数字だけを見ても、ポーランド空軍が訓練費を節約できるという事実は明らか」と語った。
また、ノバク司令官は「ポーランド空軍は14機のMiG29戦闘機をウクライナに提供し、現在は1個大隊しか残っていない。飛行機がなければパイロットも失うことになる」と指摘。ポーランド第1戦術飛行団にいる数十人のパイロットをできる限り早く訓練する必要がある。もしFA50を購入していなかったら、飛行団全体を清算しなければならない状況が生じていただろう」とも述べた。
現在、ポーランド空軍所属のパイロット8人が韓国で飛行教育を履修している。今年8月からFA50が順次引き渡されれば、ポーランド現地でパイロット訓練に投入される予定だ。
FA50は実戦に投入される場合、敵機と直接渡り合うよりも、対地攻撃や巡航ミサイル撃墜などといった任務を遂行するものとみられる。ノバク司令官は「ウクライナ戦争を通して、最も大きな空中脅威は地上およそ100メートルという極めて低空を飛行する巡航ミサイルだということが分かった」と言及。「FA50には巡航ミサイルの探知と撃墜に適したレーダーが搭載されている」と期待を寄せた。
KAIは今年の年末までに初期引き渡し分の12機をすべてポーランドに送る計画だ。残る36機は性能改良バージョンのFA50PL(ポーランド型)で、2025年上半期から28年までにかけて納品する予定としている。
KAIは今年2月、FA50を18機輸出する契約をマレーシア国防省と締結したことを明らかにした。インドのテジャス、パキスタンのJF17、ロシアのMiG35、トルコのヒュルジェと競った末、FA50が最終落札されたという。(編集/日向)
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