試合中に乱入しメッシに抱きついた観客、警備員に捕まるもめちゃくちゃ幸せそうな笑顔―中国

2023年6月15日、中国北京市で行われたサッカーのアルゼンチン代表の親善試合でピッチに乱入してリオネル・メッシに抱きついたサポーターの表情が、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）で話題となった。

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アルゼンチン代表は15日、北京市の工人体育場でオーストラリアとの親善試合を行った。年齢的にも現役選手として中国にやって来るのは今回が最後かもしれないということで、中国国内のメッシサポーターが高額のチケット代をものともせず観戦に駆けつけた。そして、試合開始からわずか2分でメッシが先制ゴールを決めるとスタジアム内のボルテージが一気に高まり、興奮を抑えきれなくなったサポーター1人が警備の目をかいくぐってピッチに降り立ち、メッシに抱きついた。さらに、追いかけてくる警備員から逃げながらピッチを駆け回りながら、アルゼンチンGKのマルティン・パレルモともハイタッチ。その後選手が集まっていたオーストラリア陣内へ走りこんだところで体力が尽きたのか転倒、多くの警備員に囲まれて取り押さえられた。

微博では、複数の警備員に手足をつかまれて「退場」する際、当事者のサポーターが満面の笑みを浮かべているように見えるアップの写真が拡散した。メッシを応援しているある人気ブロガーは、その様子について「ハハハハハ。彼はとても幸せそうに笑っている」と評している。

重大なマナー違反行為を犯して取り押さえられながら、自身の行動に一片の悔いもないといったような実にすがすがしい表情を見せたサポーターについて、中国のネットユーザーは「これは心から幸せそうな笑い。それを見た自分もうれしくなった」「後悔のない演技、というものを知らない役者は彼に学ぶべき」「メッシに抱きついて、しかも（アルゼンチンGKの）マルティン・パレルモとハイタッチした上、メッシに見送られながら退場するのだからそりゃ一生分の価値があるよね」「大笑いさせてもらった」「これはうらやましくて仕方がない」「今回のメッシ訪中における最大の受益者はこのサポーターだ」といった感想を残している。

このサポーターに対する罵声や非難は少なく、中国のサポーターの多くはピッチ乱入という行動の問題性よりも「うらやましい」という率直な感情を優先させたようだ。なお、ネット上で拡散している動画によると、このサポーターはスタジアムからつまみ出されることなく観客席に戻され、周囲のサポーターからヒーローとして受け入れられたようである。（翻訳・編集/川尻）

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— 中国動画 (@RC00547555) June 15, 2023

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— 中国動画 (@RC00547555) June 16, 2023